- 作者: 岡本タクヤ,柏餅よもぎ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/01/30
- メディア: 文庫
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「オンラインゲーム」を扱ったえんため大賞の優秀賞受賞作。
読む前の評判は「スラムオンライン (ハヤカワ文庫 JA (800))」だったのですが、読後の印象は「連射王〈上〉」でした。
題材自体は目にする機会が増えつつありますが、それを踏まえても充分に面白かったです。おすすめ。
まず良かった点としてイラストについて。
内容からするとガチで写実的なイラストにする手もあったと思うのですが、
可愛い系のイラストも合っていたように思います。
ってか、かなりお気に入りかも。今後名前を覚えようと思うくらいに。
次、内容。
序盤にメイン二人以外の出番がほとんど無く、口絵を見ていたので「?」だったのですが
読んでいくうちにその辺りも納得がいきました。
後半にならないと出番が無いのも、ちゃんと意味があったんですね。
ちなみにクラスメイトだと杉田さんがイイと思うんですが如何でしょう。
オンラインゲーム部分については格ゲーとしてのシステム周りにちょっと違和感があったのですが、
重要なのはそこでなく「ゲームを通して描かれるもの」のほうなので、最終的には気になりませんでした。
最後の終わり方も「この作品ならこうだよね」というもので読後感が良かったです。
・・・しかしまぁ、これハヤカワからリアルフィクションとして出てもおかしくないですよね?
内容にもそれほど遊びが無く、首尾一貫して「現実と虚構」をテーマに物語が進行していたように思います。
もしシリーズ化して2巻を出すなら主役は交代して欲しいですね。
同じゲーム世界での、違う形でのボーイミーツガールを読んでみたいです。
余談
真山さんのネット上でのキャラ外見が全体的に露出高めな件について。