平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

「ケータイ小説の書籍版は誰が買うのか」について

10代少女の「心」支えるケータイ小説

 ユニークなことに、書籍を買う人の約半数は、ケータイで読んでいる人という。作者と作り上げた宝物、あるいは、教訓を含んだ「バイブル」として手に取るという。保存用、普段用、ボーイフレンドへの贈り物用、友達への貸し出し用など、1人で4冊買うファンもいる。

記事自体はまぁいつもの「いまケータイ小説がすごい!」的な内容なのですが、部数の話や既読なのに書籍を買う人の話は興味深かったです。
仮に初版部数が5〜6万で、そのうち半分くらいがケータイ版の読者だとしても、書籍版のみ買ってる人数が2万〜3万くらいいるわけですよね。ライトノベルの新人だと初版1万〜2万からという話もあったはずですし、単価的にも部数的にも平均的なライトノベル作品よりよっぽど高い水準で動いているということになります。そりゃメディアワークスも提携するわ。
「作者と作り上げた」という感覚は「自分もコメントつけてたwebマンガが書籍化したとき」に本を買うのと似た感じかも。ライトノベルも読者との「同時代性」は意識してたはずですが、ケータイ小説の「イマっぽさ」が出会った鉱脈のほうが埋蔵量は豊かなようです。