平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

「まんたんブロード」レビュー7月版

今月のまんたんブロードはフルカラーでした!
なにがあったんだろう・・・?
まんたんウェブを確認してみる。
まんたんブロード:38号、25日配布開始 大特集「となりの801ちゃん」

今回はコミケ特別号の24ページ、フルカラーで、“腐女子”のブームを作った「となりの801ちゃん」と注目の少女マンガ「君に届け」をW特集している。

・・・あ、そうか!コミケで配るんだ!!
確か昨年も企業ブースとサークルスペースに配布してた記憶があるので、今年もこれをやるために豪華にしたと推測できます。
とはいえ、めちゃめちゃお金かかってますよね・・・

コンテンツレーダー「偽りの円舞曲

BUNBUN氏キャラデザのシミュレーションRPGNDS)の特集。
プロデューサーのコメントが載っていますが「ライトノベルのようなゲーム」がコンセプトらしいです。
そのコンセプトを基にBUNBUN氏を起用したのだとか。中年オヤジキャラをかっこよく描けるのも理由の一つらしい。
BUNBUN氏のインタビューも載っていて、ゲーム記事ながらなかなか興味深く読めました。

書評

asin:4044729026:title」(評:前島賢/ライター)
→既読 私もオススメ
シュピーゲルは説明が長くなるのが難ですね。ほとんど解説で終わってしまい、作品内容に触れた部分が少ないのが残念。
「マルドウック」との違いや「オイレン」と「スプライト」のテーマ的な違いとかも読みたかったです。
それと「萌えで燃え」というフレーズは2ヶ月ほど前の「禁書目録」書評でも使われててちょっと既視観ががが。


asin:4062138573:title」(評:三村美衣/書評家)
→既読
秋田禎信の単行本が順当にチョイスされてました。紹介の仕方も「正統派ジュブナイル」としてのもの。
先日読み終えて内容を知ってるだけに納得ですね。
ちなみに今月のまんたんにはこっそりフルカラーサインつき広告もありました。「発売たちまち重版」だそうです。


asin:4094510141:title」(評:工藤淳/「まんが王」八王子店ライトノベル担当)
→既読
渋い!チョイスが渋すぎるよ!!
ガガガ文庫から初のまんたん書評入り。確かに面白くないわけではありませんが、殺伐とした内容なので苦手な方は注意すべき一品。


今月は3の3でした。ノベルスが入ってなかったのも大きいか。
それにしても前島賢氏と工藤淳氏はベクトルこそ違えどチョイスがマニアックなので、二人揃うと相乗効果が出てる気がします(笑
今月は総じてちょっと面白い書評欄でした。

末文ブックランキングは変わらず書泉ブックタワーのデータ。
・・・あれ?集計期間少しずれてますね。15日締めだったのが10日締めへ変更。

07年6月11日〜7月10日まで
1.風の聖痕 Ignition4
2.敵は海賊・正義の眼
3.マリア様がみてる フレームオブマインド
4.まぶらほ さらにメイド
5.とある魔術の禁書目録SS

・・・え。禁書目録SSは5日間くらいしか集計に反映されないはずなのに5位すか。初動が大きいんだろうなぁ。

となりの801ちゃん」大特集

ちょ、表紙がもう一つあるんですけど!しかも同人誌かよとでも言うようなパロネタがちりばめられてます(笑
・・・コミケで2日目だけ、こっちを表紙に綴じたりしたら凄いなぁ、と一瞬だけ妄想。

小説「マルジナリアの妙薬」(作:新城カズマ 画:箸井地図

第四話[少年十字軍、もしくは世界中の水曜日を全部集めて]


作品通したテーマを「物語を物語ること」と認定。病に倒れた少年の疑問はなかなか胸に突き刺さるものでした。
そういえば先日新城カズマ氏のお話を聴いてきたんですが、「マルナジリア」を楽しみにしていることを伝えたかったなぁ。
なんでか「GOSICK」と「赤朽葉家の伝説」を並行して受容する姿勢について力説してました。

まとめ

去年もそうでしたけど、現時点ではコミケ出展に関する情報無いですねー・・・
そのうち公開されると思うので、企業出展があるなら必ず立ち寄る予定。
紙面構成はリニューアルして数ヶ月経過し、安定してきたんじゃないかと思います。
大項目の特集、中項目のインタビュー系記事、小項目の批評系記事が取り揃えられており、それぞれに興味を惹かれる箇所がありました。
それと、今月はちゃんと25日に入手できました。快く対応してくれたアニメイト店員さんに感謝。


余談
表紙のイラストがPEACH-PITなのは知っていましたけど、横に小さく「HIROSHI KAGAYA」とクレジットが。
これって「バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)」や「ライトノベル完全読本 (日経BPムック)」のデザインを担当された方と同一人物のはず。
気づくのが遅すぎとは思いますが「スタッフ萌え」によるちょっとした発見により、幸せな気分になりました(笑