平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

ライトノベル原作のアニメは増加しているのかどうかについて

「メディアミックスの歴史と展望」/コンテンツ文化史学会 - 2010年大会「拡大するコンテンツ」(togetter)


上記イベントに参加してきて、ちょっとだけ気になった点について。
イベント自体はパネラーのあかほり氏、井上氏、松氏がそれぞれ大変興味深い話をしており、大満足の内容でした。

↑の内容を角川書店の井上社長が用意したスライドで紹介していました。
アニメの原作元としてライトノベルの比率が増加している・・・という見せ方だったんですが、
こちらのラノベアニメ化作品リストを見ると、
作品数だけなら昨年秋10月スタートが超電磁砲を除いても6本と今年の同時期より2作品多いんですよね。
2008年4月も7作品とかなり多い数字です。
じゃあ前述の数字が間違ってるかというとそうではなく、
1クール当たりのアニメ製作本数が関係してるからのはず。
MOON PHASE 雑記の新番チェックによると、ここ最近は春と秋の新番本数が減少傾向みたいなので、
これに引っ張られたかたちでライトノベル原作の比重は増加しているものと思われます。
現時点で今年の12月期アニメは20作品で、


ライトノベルを原作にしたアニメが増加傾向」と表現してしまうとやや正確でなく、
「アニメの製作本数が減少傾向にある中でライトノベル原作の比重が増加している」というのが正しいのかな、と感じました。


じゃあなんでアニメとライトノベルは親和性高いんだよ、という話にもなるんですが、
これは今日のセッションでも触れられてたので、最初にリンクしたまとめでも見て頂ければ、ということで。


余談
「2010年12月期に41%」という数字なんですが、今回のエントリ書くために調べたら再現できなかったという罠が。
たぶん冬新番アニメを計算したと思われるんですが、
Rioであろうパチ原作も触れられてたし)
12月に「刀語」「ニャル子」を入れつつ、禁書2が2クールだとして、
1月からのラノベ原作アニメは「IS」「ゾンビ」「GOSICK」「ドラクラ」の4作品。
合計しても4割にはいかない結果に(汗
なんか計算方法が違うっぽいので、誰か分かる人がいたら教えてください・・・