電撃のアニメ化発表ラッシュを分析してみる
【電撃15年祭】ついにグランドフィナーレ! 新作TVアニメに関する重大情報も発表
ここ最近、2008年に向けたライトノベルのアニメ化発表が続いています。本日も「乃木坂春香」のアニメ化発表がありました。
これについて、特に数の多い電撃文庫作品のアニメ化を中心に現状をまとめてみます。
まずは現時点で発表されている作品を整理しておきます。比較のために電撃文庫以外のリストも加えてみました。
放送時期 電撃文庫 その他レーベル 特徴 2008年1月 シゴフミ 「しにバラ」「半月」系 2008年1月 狼と香辛料 経済ファンタジー オオカミ 2008年4月 アリソンとリリア 冒険もの NHK 2008年4月 図書館戦争 ベタ甘恋愛アクション ノイタミナ 2008年春 我が家のお稲荷さま。 スローライフ妖怪譚っぽいもの キツネ 2008年春 紅 アクション ジャンプSQ 2008年 乃木坂春香の秘密 ラブコメ 2008年 かのこん おっぱい キツネ 2008年 狂乱家族日記 擬似家族 ネコミミ (詳細情報が出ているものののみリスト化)
「シゴフミ」や「乃木坂春香の秘密」などはある程度似た作品による前例があるので、それほど失敗することは無いように思います。
むしろ注目はNHK枠での放送となる「アリソンとリリア」やノイタミナ枠でライト層も意識したと思われる「図書館戦争」でしょう。
この二作品がメディア展開に成功するかどうかはとても興味があります。
また今年は「電撃文庫ムービーフェスティバル」もありましたが、これが商業的に成功しているなら上記の作品からチョイスして第二弾を行うことも考えられます。
まとめ
こうしてみるとやはり電撃文庫は層が厚いですね。同時期に複数のアニメ企画を動かして、かつジャンル的被りも起こさないだけの余裕があります。
アニメ化に耐えうる人気作の育成には時間がかかるため流石にそのうちストック不足になるとは思いますが、少なくとも来年は充分に余力があるのではないでしょうか。
アニメ化が確実視されながらまだ発表のない作品もありますし、この勢いはしばらく続きそうです。
余談
電撃文庫から「バッカーノ」、富士見ファンタジアからは「フルメタ」に地上波再放送のニュースが出ています。
両方とも地上波放送がこれまで無かったはずなので、ストック不足を補いつつ需要掘り起こしもできそうなので良い手法だと思います。
(フルメタは1期とTSRがWOWWOWで、ふもっふは「フジのみ」という地方泣かせな放送。後に全てAT-Xでは再放送済み)
新作だけでなく、各レーベルのこういった戦略もチェックしておくと面白いかもしれません。
追記
コメントを受けて余談の部分をちょこちょこ修正。