感想
ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)
- 作者: 西尾維新,take
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/06/07
- メディア: 新書
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という訳で大本命。西尾維新の戯言シリーズ最終話の<中>巻。
前回、盛り上がって終わらせてたのでどうなることやら・・・でしたが普通に続きが出ました。
ちなみに表紙は本編の重要人物「想影真心(男)」です。ええ、誰かと思いましたよ。
と、ここまで書いて後は珍しく隠します。ネタバレ全開既読前提です。
大丈夫かな?それではいってみましょう。
まず、大きく二つほどやられました。まさか、こうくるとは!
上巻で決戦のお膳立てができてたわけですが、それをあっさり放棄。ここまではまだ想像の範囲内。しかし、ばっさりとあの人物を退場させたのは驚いた。
ええ、今までにも例があるんですけどね。ですけどね・・・
そしてもう一つが、「狐さん」の決断。
彼が決断するにいたった真心関連の展開にも少なからず驚きましたが、狐さんの発言に「え、どうすんの!?」といった気持ちでした。
これらを受けての中巻の終盤。撒いておいた伏線を、まあ順当に活用して人間失格再登場。
この展開って双識の人間試験と同じノリやんけー、とか思ったらたぶん釣られてる。登場人物の退場といい、狙ってやってるように感じるのは私だけではないはず。
閑話休題。
中巻の副題、「赤き征裁vs.橙なる種」にはやや違和感もあったけれど、すべては最終巻「青色サヴァンと戯言遣い」へと収束していく。その形はお見事としかいい様がない。
今年中には出版されることを信じて待ちます。
感想終わり。さて、ここからは商売としてのネコソギ考察。
どうなんでしょう?売れてるのかな?
広く受ける要素もあるし、講談社ノベルスという器も十全。
オタ向け書店はまだ行ってないけど、一般書店で大きめに展開されているのは確認。
あと、ノベルスを立ち読みする中高生っぽい猛者も確認。私も学生時代に経験アリ。ああ、好きなだけお金使える身分っていいなぁ。
というか、この時点で新規読者の参入ってあるのだろーか?
や、新刊が出た時点で少ないながらいるはずだけどそれはそれ。起爆剤、或いは燃料と呼ばれるものが無いのは事実ではあるまいか。
私自身はネコソギ前に中途合流組。今現在、クビキリを友人に貸してるけどどうなるかわからんし、そもそも何冊か読まないと判断できないだろうし・・・
かなり前に書いた、メディア展開すべき作品に戯言シリーズを挙げたのもこの辺の理由。
最終巻を直前にした状況、「熟れきった果実」に見えるんだけどなぁ・・・
商売的思惑アクロバットの結果、実写ドラマとかなったらたぶん本気で萎える。かといって、アニメ化やラジドラ化もなぁ・・・
とりあえず、まともなデータが無いのに言えるのはこれくらいか。
まったくもって「戯言だけど」と、纏めてみる。