ついにシリーズ完結「SH@PPLE」9巻感想
富士見ファンタジア文庫で続いていた双子入れ替わりラブコメもついに完結。
シリーズ開始当初からリアルタイムで追いかけてきた作品なので、感慨もひとしおです。
アニメ化こそありませんでしたが、コミック化したりドラマCDになったりと、色々幸せでした。
竹岡氏のblogによれば「少女向けも含めて最長記録のシリーズ」とのことで、本当にお疲れ様でした。
以下、ネタバレ対策のため格納。
ネタ要素抜きで真面目に書きますが、私が惚れ込むヒロインってだいたいかませ犬ポジションなんですよね。
今回で言うと鳥子さん。
なので、ここまできっちりかっちりハッピーエンド迎えたヒロインである一駿河蜜には、
「おめでとう、そしてお幸せに」としか言うことがありません。
また、鳥子さんと典子さんの二人もとても魅力的でした。
もう雪国ハーレムエンドでもいいのに・・・(いやダメだけど)
そして挿絵。
今回はもう震えの来るような素晴らしい出来の挿絵ばかりでした。
83Pと189Pの二人でしんみりさせておいて、191Pのアレでうまいこと落とすしw
それでいて、207Pのやつなど思わず見とれる笑顔でした。
・・・あれ、書いてて気づきましたけど、蜜はあんまいいとこない感じ?(汗
いや、見せ場はあるんだけど他が良すぎたのかも。
しかし読み終わって振り返ると、あんまり凄いことはやってないですよねこの作品。
超能力バトルするわけでも、世界を救うわけでもない。殺人事件とかも起こりません。
ただひたすら少年少女の青春模様を描くだけでも、こんなに夢中になれるんだなぁ、ということ再確認させてくれます。
1年ほど前には「とらドラ!」が通った道ではありますが、
ここでもう1つの作品が同じ方向性の道を走りきってくれたことを嬉しく思います。
さてさて、本編は完結となったわけですが、短編は幾つか文庫未収録のものがあります。
まぁほとんど8巻で回収しちゃってるんですが、それでもあと1冊くらい番外編を夢見てもいいですよね・・・?
そんな願望も抱きつつ、著者の竹岡葉月氏、イラストのよう太氏ともに
次はどんな作品で会えるのか期待しつつ、今後も応援し続けようと思います。