平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

2008年オススメのライトノベル@ラノベオフ版

29日に開催したライトノベル読みの集まるオフ会で、「2008年ベスト作品」を聞いてみました。
確認したところ、有効投票として記録されていたのは40票でした。
しかし、恐ろしいことに2票以上得票した作品がありません
自己紹介と併せてやったので、皆さん回答を散らしたようです。
なんか厳密には「2008年」区分じゃないやつもありましたが、飲み会の席だったのでその辺は適当に。
まず、2票獲得した作品を紹介。こちらはシリーズ1巻を紹介。

2票部門

ベン・トー 1 サバの味噌煮290円 (スーパーダッシュ文庫)

ベン・トー 1 サバの味噌煮290円 (スーパーダッシュ文庫)

「黄色い花の紅」でデビューしたアサウラ氏の最新シリーズ。既刊2巻、3巻が1月予定。
スーパーの半額弁当に価値を見出した「狼」たちの戦いの物語です。
たまに仕込まれるセガサターンネタなども必見。

終わりのクロニクル」の川上稔氏が満を持して放ってきた作品。既刊2巻。
1巻からいきなり分厚い上下巻構成で、膨大な登場人物と設定が序盤から展開されます。
読み応え、という点では間違いなく2008年屈指の1作です。本文とイラストの連携も上手く活用されています。
正月休みにじっくり読むのにいいかもしれません。

さよならピアノソナタ (電撃文庫)

さよならピアノソナタ (電撃文庫)

08年の通算で8冊もの集中刊行を行った杉井光氏の作品から、12月に完結したこのシリーズがチョイスされました。
音楽とボーイミーツガールものの相性の良さを実感する作品です。
オフ会では「村上春樹の影響が・・・」とか色々語られていましたね。
作者による曲目解説もあるので、合わせて味わうのも一興です。

アンゲルゼ 孵らぬ者たちの箱庭 (アンゲルゼシリーズ) (コバルト文庫)

アンゲルゼ 孵らぬ者たちの箱庭 (アンゲルゼシリーズ) (コバルト文庫)

ごめんなさい未読です
オフ会では某氏が「少女小説ガンパレ」と評していました(なんか異論もあった記憶がありますが)
こちらもつい先日完結したらしいのですが、名前が挙がったときに賛同する声も多く年間ベスト級なのは間違いないようです。
時間が出来たら私も詠んでみたいと思います。

デビュー2年目も順調に過ぎた細音啓氏の人気シリーズ。現在はEpisode2が進行中です。
最新刊はまだ読めていませんが、いきなり佳境に入っている模様。
丁寧に積み重ねた物語が結実する1巻ラストや5巻ラストが素敵です。

本編完結、そして2008年このライトノベルがすごいランキング1位、という2008年が節目の一作。
短編集などはまだ刊行されていますが、本編は綺麗に完結しています。
古典の名作をモチーフにした物語と、「本を食べちゃうくらい愛してる文学少女」の魅力にやられたひとは多かったのでは。
イラストは一つ前と同じく竹岡美穂氏で、作品の魅力を最大限に引き出しています。


以下、1票だけの作品を列挙。
票数こそ少ないですが、それぞれオススメした人の情熱が伝わってきました。
こちらのリンクは最新作だったり、シリーズ1巻だったり完結巻だったりマチマチです。

1票部門

生徒会の一存―碧陽学園生徒会議事録〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
ダブルブリッド―Drop Blood (電撃文庫)
とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)
傷物語 (講談社BOX)
スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1) (富士見ファンタジア文庫 136-8)
疾走する思春期のパラベラム (ファミ通文庫)
ぶよぶよカルテット (一迅社文庫 み 1-1)
輪環の魔導師―闇語りのアルカイン (電撃文庫)
さくらファミリア! (一迅社文庫 す 1-2)
マリア様がみてる 1 (コバルト文庫)
ゼペットの娘たち (電撃文庫)
戦う司書と恋する爆弾 (戦う司書シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)
緋弾のアリア (MF文庫J)
俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)
狼と香辛料〈9〉対立の町(下) (電撃文庫)
龍盤七朝 DRAGONBUSTER〈01〉 (電撃文庫)
プリンセスハーツ~乙女の涙は最強の武器!の巻~: 乙女の涙は最強の武器! (ルルル文庫)
バカとテストと召喚獣5 (ファミ通文庫)
ハルカ 炎天の邪馬台国
ペイン・キャプチャー (電撃文庫)
女帝・龍凰院麟音の初恋 (一迅社文庫)
イキガミステイエス 魂は命を尽くさず、神は生を尽くさず。 (富士見ミステリー文庫)
渚フォルテッシモ (MF文庫J)
CODE-E 遥かなる囁き (ガガガ文庫)
かのこん (MF文庫J)


ちなみに私が最後の回答でしたが、その場ではネタに走ってしまったので変更したいと思います。
他にも良い作品は山ほどあるのですが、今年のマイベストはこれ、ということで締めにします。

SH@PPLE〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)

SH@PPLE〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)

今年始まった富士見ファンタジア文庫の新シリーズ。
順調に続きが出ていて何よりです。
男女入れ替わりシャッフルラブコメ、というのが帯のキャッチコピーで一見すると変化球っぽいですが、中身は割と正統派。
強くオススメの一作。