放課後の魔術師 (1)オーバーライト・ラヴ (角川スニーカー文庫)
- 作者: 土屋つかさ,ふゆの春秋
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/09/01
- メディア: 文庫
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放課後の魔術師 (2)シャットダウン・クライシス (角川スニーカー文庫)
- 作者: 土屋つかさ,ふゆの春秋
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/11/29
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放課後の魔術師 (3)マスカレード・ラヴァーズ (角川スニーカー文庫)
- 作者: 土屋つかさ,ふゆの春秋
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/04/01
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編集部に質問状:「放課後の魔術師」 バトルにちょいラブ…ノリノリでお送りします(まんたんウェブ)
ちょうど既刊を一通り読了したタイミングでまんたんにも取り上げられていてびっくり。
第12回のスニーカー大賞にて奨励賞を受賞した作品です。
現在3巻まで発売中&ザ・スニーカーで短編が3つ掲載済み。
題名通り作品のメイン要素となるのは現代を舞台にした魔術師たちの戦いですが、
普通の女子高生とその担任の先生(でも17歳)のほのかな恋愛模様も魅力の一つです。
そして、もうひとつ大きな特徴が作中でボードゲームがたびたび登場すること。
この点についてボドゲオフの際に聞いていたので、そこから興味を持って読んでみました。
調べてみるとデビュー作の1巻以外は短編含む全てのエピソードに何らかのボードゲームが登場しており、
作者の土屋氏のブログでもこのジャンルに関する言及が多いです。
こちらについては次のエントリでもう少し詳しく紹介します。
作品内容としてはいわゆるベーシックな学園異能ものなのですが、周囲の感想などを見てみると
「章ごとに頻繁な視点の切り替えがある」
「女子高生視点かつ生徒と先生という関係性での恋愛模様」
といったあたりが高評価に繋がっているようです。
確かに前者はテンポよく読めたり、ちょっとしたひっかけに使われたりしてうまい手法ですし、
後者に関しても主にヒロインの播機遥(はりはたはるか)側に共感して読めました。
こういうののお約束ですが、男キャラのほうは恋愛関連だけ鈍感になるんですよね(苦笑
周囲の登場人物も主に女性陣が魅力的で良い味出しています。
少し気になった点としては、全体的に作品ボリュームが少なめなところ。
登場人物たちが全体的に手回しが良かったりして、あまり回り道することなく結末まで突き進む印象を受けました。
物足りないと感じるか、サクッと読めて手軽と感じるかは意見の分かれるところなのかも。
ちなみに学園パートとかメインキャラの日常を読みたい人は雑誌掲載の短編がおススメです。
あんまり大きな事件は起きない割に、水着・浴衣・温泉と見どころたくさんです(笑
昨年末くらいからたまに評判を聞いていたのですが、なるほど納得の面白さの作品でした。
次の4巻はちょっと延期になっているようですが、続きを楽しみに待ちたいと思います。