平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

続きが見たくなる良質のアニメ化「OVA版電波的な彼女」先行視聴感想


紅 kure-nai3巻アニメDVD電波的な彼女付予約限定版(DVD付) (ジャンプコミックス)

紅 kure-nai3巻アニメDVD電波的な彼女付予約限定版(DVD付) (ジャンプコミックス)

バンダイチャンネル「電波的な彼女」アニメDVD発売記念! 人数制限なし ネット先行試写会開催中!


ジャンプSQで連載中の漫画「紅」3巻限定版に付属するOVA電波的な彼女」をバンダイチャンネルのネット先行試写にて視聴しました。
上映期間は「2/4(水)正午〜2/8(日)正午まで」とのこと。
原作は紅と同じく片山憲太郎氏の小説。
紅と比較すると「幼女」「異能バトル」辺りの要素が減少して、ヤンデレ」「タチの悪さ」などが増量している感じの作品です。
主人公のモテっぷりは・・・あんまり変わりませんね(笑


上記リンクの見出しだけ読んだときはPVか何かと思ったのですが、なんとまるまる1話見れました。
DVD付限定版の予約締め切り直前にこういう宣伝をするって事は、かなり内容に自信があるのだと思います。
原作もかなり面白い作品なのでさっそく視聴したところ、思いのほかクオリティが高くて驚きました。


以下、ネタバレ少な目ですが念のため格納。
やや原作信者よりの目線による感想となります。


うん、集英社スーパーダッシュ文庫原作と言わず、ライトノベル原作モノのアニメとして屈指の出来かと。
「原作を知らずとも楽しめて、原作既読でも充分楽しめる」作品でした。
話の筋は原作1巻の内容をうまく再構築しており、アニメ単体でも違和感なく見ることができます。
声と動きが加わったおかげでまたキャラの魅力も増していますね。
何箇所か「アキカン!」や「紅」のネタが仕込んであって、思わずニヤリとすることも。


個人的に残念だったのは、原作1巻の内容を途中ではっきり思い出してしまった点。
知らずに見たほうが絶対に楽しめただろうなぁ・・・
そしてもう一つ愚痴を言うなら、「ヤンデレ」という言葉が流行る前にアニメを見たかったです。
原作小説が刊行された2004年頃にはまだそんな便利な言葉はなかった(広まったのは05年くらいらしい)ので、
「電波的」という単語も新鮮に感じたのですが、いまだとどうしても近い印象の作品があるので・・・


とはいえ、「もっと続きが見たい!」と思わせるような、良いアニメ化作品でした。
漫画版の「紅」は買っていないのですが、これは買わざるを得ないです・・・
「紅」がアニメ化したときの原作側の展開は、正直なところ褒められたものじゃなかったですが、
それを理由に今回のOVAを敬遠してしまうのは勿体無いと感じました。
願わくば原作サイドもうまく展開しつつ、OVAも第二作目が出せるくらいに売れて欲しいなぁ、と思います。
あと、原作未読で今回のアニメを始めてみた人の感想を聞いてみたいところ。


余談1
都内あたりが舞台のようだけど、モデルはあるんだろうか。
幾つか見覚えのある地名もありましたが、特定できませんでした。


余談2
なぜ繰り返し「続きが見たい」と書くのかと言うと、
3巻のスーパー妹萌えタイムが見たいから。
あのエピソードでの光の可愛さはガチ。