平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

ライトノベル担当?記者さんの有川浩インタビュー

“危機”に出でよ、日和らない上司! 〜有川浩『図書館戦争』シリーズ
ライトノベルを買う大人は恥ずかしいか? 〜有川浩『図書館戦争』シリーズ


なんか記者さんの名前に見覚えがあるなぁ・・・と思ったら、【ヒットの“共犯者”に聞く】 涼宮ハルヒの場合 Iの記者さんでした。
ライトノベル系の記事を出す記者さんで名前を覚えたのはまんたんの渡辺記者以来2人目かもしれません。


んで内容なのですが、個人的には2本目のインタビューが良かったです。ミリタリー好きになった理由とか旦那さんについてとかを話しています。
読後は有川浩氏を応援したくなる気持ちが更に上昇。今後も新作即買いの対象です。
以下、印象深いところをちょっと長めですが引用します。

有川 大人の読者さんに対しては、ライトノベルは、パッケージングで損をしているところがすごくあったりしますね。けれど、基本的には少年少女のものだから、パッケージングがそうであることは当たり前なんですよね。それを「みっともない」とか、「恥ずかしい」とかいうのは大人の勝手な言い分であって。だから、私は大人のためのライトノベルというのを書きたいというのがずっとあって。ハードカバーでも、ずっとライトノベルを書いているつもりですね。

上記のような感じで有川氏のライトノベル定義について触れられていたのですが、内容は新城カズマ氏のそれと近い方向性でした。ライトノベル「超」入門 [ソフトバンク新書]で述べられていた、「ライトノベルは形式(レーベルとかか挿絵とか)ではなく手段」という考えです。
桜庭一樹氏や橋本紡氏のスタンスとはまた違う感じのようで興味深いです。

有川 個人的には、私は大人になってもライトノベルみたいな話が読みたいんですよ。学生の頃に楽しんだ、痛快で爽快な。でも自分が大人になっちゃったから、子供ばっかり活躍するよりは、もうちょっと大人にも活躍してほしいな、みたいな感じの。だから、大人にもライトノベルを分けてくれという感じ…。私はそういうスタンスですね。

このスタンスである限り有川氏を応援できるんじゃないかなー、と。
「図書館シリーズ」の実績を考えると、こういう路線もアリなんじゃないかと思えてきますね。
とりあえず次は「図書館シリーズ」の完結っぽいですが、電撃文庫のほうには戻ってきたりしないのかなぁ・・・?


インタビュー全体の感想としては、ちょっと記者さんの体験談が多い印象が(苦笑
ただその分、インタビューのバックグラウンドにある意図が判りやすいので読みにくいということは無かったです。
それと写真がいいなぁ、と思いました。ライトノベル関連の記事だとたまに「写真がちょっと・・・」というものがありますけれど、今回のこれはプロの仕事という感じ。
かなり楽しく読めたので、今後もこういう記事が出ることを期待したいところです。