平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

ランドル・ギャレット論争、あるいはなぜだれも「魔術師は多すぎる!」について語らないのか問題についてのまとめ。そしてライトノベル領有権問題へ・・・(Something Orangeより)

これは言及したいと思ったのでリンク。



といっても、まずは経緯を自分なりにまとめてみます。
1.電撃文庫で「トリックスターズ」というミステリ風味の作品が出る
2.先日オフ会でお会いしたTKOさんが、外ミステリに似た要素を持つ作品が既にあるのを指摘。
3.安眠練炭さんがTKOさんの見方は意外と少数派であると指摘
4.TKOさんの反応。海外ミステリ読みとラノベ読みはほとんど重ならないかもしれないと言及
5.いちせさん(いつもリンク感謝です)が、ラノベ読みにも様々なタイプがいることを挙げる。
6.TKOさんがそれらを踏まえて上遠野耕平とSFの関係を例に「意外と知られていない、ラノベと他ジャンルの関係性」について持論を述べる
7.これらを冒頭リンク先の海燕さんが一連の流れとしてまとめる。そしてライトノベルのSF起源論が嫌われる理由を「ライトノベル領有権問題」と名づける。これらの意識の隔たりについて、ブロガーに意見を求める
8.私が釣られる(笑


・・・はい。お疲れ様でした。
どこに言及するか迷いますね。少しずついこう。

海外ミステリとラノベ

はい。これについては件の海外SF「魔術師は多すぎる!」について私が全く知らないので何もいえません。
魔法とミステリといわれて「殺竜事件」を思い浮かべました。ミステリ読みの方ごめんなさい。

なぜ、「意外と知られていない、ラノベと他ジャンルの関係性」なのか

ラノベの読者層が、
A.他の書籍ジャンルから入った人(=活字繋がり)
B.マンガやアニメなど主にイラストから入った人(=視覚繋がり)
に分けられるかもしれない。そしてBパターンのほうが多数派だから、というのはどうでしょうか。概ねいちせさんの発言と同じ路線ですね。

SFとラノベ

これも上に同じ。SF読みの方ごめんなさい。
「上遠野作品がSFの影響を受けている」という事実は知っていても、影響を受けた作品については未読です。
理由は・・・別ジャンルで追いかけにくい、敷居を感じる、積極的に追いかける理由にならないといったところでしょうか。
ここらへんは個人の嗜好でしょうが、若い人ほどめんどくさがりになってる気がします。
なぜ若いとめんどくさがりになるのか?→今、世に溢れてるものを追いかけるので手一杯
(ここらへん、海燕さんのチャットや先日のオフでも話題に登ったことがあります。
更には「オタク間の世代格差」と言う話にも繋がると思うのですが今回は割愛)

意識の壁をどうするか

TKOさんも危惧され、海燕さんももっと考えなきゃと述べられたこの問題。
海燕さんの例えを使うならば、「土地にはもともと国境なんて無い」のです。
ただ、そこに住む人々の都合次第で分裂したりくっついたりするでしょう。そういうものかと。


私は「壁を壊すだけの作品を待つ」のが一番確実と考えます。ラノベだけど、SFやミステリを読んでみようと思わせる作品はあると思いますし、これからも出てくるのではないでしょうか。
壁を越えて作品を紹介しようにも、まず作品ありきですし。
無理の無い範囲で自分の許容範囲を広げ、壁を壊せる作品を見逃さない努力はできるかもしれません。見逃さなければ、それを応援することもできます。多数の人間が応援していれば、それが一つの流れになることもあるでしょう。
少し昔なら個人にできることは少なかったかもしれませんが、今はこうして話題にして多くの人に呼びかける手段があります。いいことですね。


そんな私は、ネットで知り合った方々からSFやミステリを貸してもらおうと狙っていたり。
私の絶対基準は「面白ければOK」なので、あとは風の吹くまま気の向くままです。