平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

三木一馬氏講演会レポートまとめ&私的感想

コンテンツゼミ主催 第62回駒場祭企画 エンタメノベルとメディアミックスの関係―電撃文庫の場合― レビュー(リココのLieと述べる記憶)

『三木一馬氏講演会 エンタメノベルとメディアミックスの関係―電撃文庫の場合―』レポート前編 - 気が向いたらのライトノベル週報

講演会レポ(更新しました) 東大駒場祭講演会レポ

電撃文庫:カリスマ編集者が東大駒場祭で講演 マルチメディア成功の秘密語る - MANTANWEB(まんたんウェブ


割とメモ取ってたんですが、これだけレポートが上がるとまとめる気力が・・・
ちなみにリンク3つめについてはオフレコ要請があった失言についてもしれっと記載しており、
あんまり紹介したくなかった、ということを一応明言しておきます。
いやまぁ、うっかりしたほうが悪いと言えなくも無いですが、
そういうの突き詰めると「失言はしたくないのでイベント出ません」とかになるのでは、という。


詳細については各リンク先を見ていただくとして、
ここでは自分の感想のほうを書いておこうかと。

第一部

三木さんによる資料を交えた電撃文庫と周辺事情の概況説明。
過去の講演(徳島のやつとか)から資料を使い回していたところもあり、新鮮味はちょっと少なめ。
担当された各作品を例に取った「作品をどう見せていくか」の部分は興味深かったです。

第二部

川原礫さん登場。
つか、前の方の座席に普通に座ってて吹きました。
てっきり外から入室してくるものと思ってた(汗


内容的には司会のひとからお題を振られたり、事前募集の質問に答えたり。
川原さんが最近はいわゆるプロット派からライブ派に転向した話や、
よく行くファミレスがグレードアップした話などが面白かったとこですね。

第三部

ここから主にソードアート、アクセルワールドのアニメについて

サプライズゲスト:
ソードアート・オンライン プロデューサー:柏田真一郎さん
アクセル・ワールド プロデューサー:中山信宏さん

ということでゲストは各作品のプロデューサーさんでした。
ああ、この人が噂の移籍したひとか・・・とか、
やっぱり某社じゃないのかー、とか思ったのですが深く考えるの禁止。


どうも12月10日合わせで大きく情報展開を予定しているらしく、
そこへの期待を高めるような話が多かったです。
あとまぁ、アクセルワールドサンライズで、アバターによるバトルにはかなり期待できそう。
SAOの方もabecさんがアニメ用にものすごい手間をかけて資料作成しているようで、
こっちへの期待も大きく高まりました。

第四部

ここからは会場からの質疑応答。
割と雑多な質問が飛び交っていました。
個人的には「年をとると感性が鈍ることへの対策は?」という質問への回答が興味深かったりしました。
知り合いも幾つか質問してましたが、うまく主意が伝わってない感じだったのもあって残念。
ただ、「アニメ化を前提とした作品作りはしてませんよ」というコメントは印象に残りました。
具体的な例として、アニメーターをイラストに起用した「魔法科高校の劣等生」についても、
アニメ化ありきでは作ってないと明言していました。
ネットであれこれ邪推する声も多いしなぁ・・・


また第三部でのやりとりですが「アニメ媒体におけるオリジナル作品と原作つき作品それぞれの注意点」みたいな話があり、
この部分はもっと掘り下げて聞いてみたかったところでした。
特に最近、オリジナルのアニメ企画からヒット作が出る事例も多いわけで、
そういう状況下での「ライトノベル」と「アニメ」の関係については考える材料がほしいなぁ、と。


ちょい脱線しましたが、質疑応答のあとは無難に一言ずつコメントして終了。

運営についての感想

以下は催し自体への感想です。
まずなにより会場が狭い!
まんたんウェブによれば約200人が集まったそうですが、会場が狭すぎた気がします。
もう少し大きい教室を用意してほしかったような。
また、事前申込みをして来場したのに、開演ギリギリに来ると座席が埋まっており、
立ち見や通路での座り見になってた方もいた模様です。
息苦しかったり暑かったりもしたのですが、窓を開けるとすぐ外でのステージイベントの音が入るので、
少しの間換気してはすぐ閉めて・・・といった一幕も。
この辺りの仕切りも難しいところですね・・・


お題としては研究発表や講演といった感じでしたが、実際はロフトプラスワンなどでよくあるトークショー形式に近く、
アニメ関連についてもやや宣伝色強めだったかも。
興味深い話がたくさん聞けたという点では大満足なんですが、
細かい部分では気になる部分も多かったため、
定期的に開催なのであれば改善して欲しいなぁ・・・と思ったのでした。