個人的にNHK番組の中でもお気に入りのクロ現にて「若手作家」というキーワードを基にした特集。以下内容をおおまかに箇条書き。
- 国谷キャスターによるダイジェスト紹介とお題の提示「ブンガクに異変アリ!?」
- スタジオには25歳以下の文学賞受賞作品を並べていた。ざっと20冊弱。
- 西尾維新・佐藤友哉・日日日などだけハードカバー作品じゃないなぁ。
- ラノベ的なものは薄め。解りやすい例として挙げたのはは綿谷りさ・金原ひとみの芥川コンビ。
- 書店に訪れる若者層の増加を紹介
- 店員さんインタ「若い世代の作品がここ1年ほどで売れてきた」
- 去年の芥川賞の茶番をブームの火付けとして紹介(個人的には異論あり)
- 個別の作家紹介。島本理生・羽田圭介・日日日・白岩玄
- 私見だが日日日の紹介で「五つの文学賞を受賞」ってのは微妙に誤解を与える表現だと思う。正確に言い表す手間を省いただけだろうけど。
- 上記のものから白岩玄の芥川賞選考時のエピソードを紹介
- 宮元輝の会見インタ?「2作受賞にするか紛糾した。」「なかなかこれだけのものはかけないのではないか」
- そのまま白岩玄の近況紹介。大阪の人だったのか。
- 白岩玄インタ「文芸作品は全然読んでこなかった」
- 白岩玄の「野ブタ。をプロデュース」の内容紹介。一場面を抜粋して朗読。
- 出版界で、多くの文学賞が作られている動きを紹介。
- 一例として、「ケータイ小説大賞」を紹介。反響は毎月500通以上の作品。
- 出版社の関係者インタ「こんなに文章を書く時代というのはもしかしたら無かった」「皆がすごく文章を書く」
- 別の若手作家の紹介。青森の高校生である河崎愛美について紹介。恋愛小説が出版社の目にとまる。
- 小説を書くきっかけについて。自身の恋愛体験を基にしていた。
- 河崎愛美インタ「好きってどうしようもないじゃないですか。それだけが書きたかった」
- 作品が来月出版。その詰めの作業を紹介。
- 編集者のインタ「心に届きますよ」「やっぱり直球は力がある」
- スタジオに戻る。ゲストの作家高橋源一郎に話を振る
- 「7、8年ぐらい前までは尻すぼみだった」「若い人たちが書いているものは質・量ともに全く違う」
- 国谷キャスターとやりとり。「書くことが大変ではない人たちが現れだした」
- なぜそう思わなくなったのか→「ネットなどによる書く場所の増加」「場所も経験も多いため、幻想が無くなっている」「昔だと1人の作家に1万人の読者」「今はネットというのは10万人の読者に10万人の作者」「書いたり読んだりが日常的」
- まとめつつ次へ。「何故同世代をひきつけるのか」
- 人気の背景は表現手法だという見方を紹介
- 「メール的口語文体」を「蹴りたい背中」を例に。朗読も使用
- 「マンガ的音表現」を「ベルセルク」と「クリスマス・テロル」を例に(いやソコはジョジョだろう、と1人ツッコミ)
- 「歌詞的繰り返し」を「ネコソギラジカル」西尾節を例に。(ここも異論。韻を踏んでるのと歌を意識するのは違うのでは)
- ここで河崎愛美に戻る。歌の歌詞を書き、そこからイメージを膨らませる手法を紹介。
- (たしかにこっちの表現は歌詞的繰り返しだなぁ、と納得)
- 河崎愛美インタ「私は詩のように一つのものに凝縮したい」
- 次。表現の工夫に加えてテーマの存在について言及
- 「ちーちゃんは悠久の向こう」の内容紹介。主人公が悲惨な日常に置かれていることについて紹介
- 「野ブタ。をプロデュース」からも高校生の日常をサバイバルに例えていることを見せる
- サバイバルというテーマと若手作家の体験した時代を考察
- バブル・震災・オウム・テロなど明日が今日より悪くなると感じながら育った世代と位置付け
- 白岩玄インタ「生きにくいとは思うが、時代のせいにして怠けるのはよくない」「時代に負けずにやるしかない」関連しそうな個所を作品から抜粋し朗読
- スタジオに戻ってまとめ。主に高橋源一郎による語り。「壁はいつの時代でもあった。いまははっきりしないが強い閉塞感がある」「身の回りのものを纏って表現する」「若手作家が口語をつかうのは自分の言葉で表現しようとしているから」
- これからの動きについて「これからかつて以上に言葉の重要性は増すかもしれない」「文学はこの100年以上に力を持つかもしれない」
- ここまで語って終了。
疲れたので個人的感想はまた後ほど。敬称略。
追記:表記を多少修正。