富士見ファンタジア大賞作品「神様のいない日曜日」感想
- 作者: 入江君人,茨乃
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2010/01/20
- メディア: 文庫
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富士見ファンタジア大賞、久々の大賞受賞作。
作者の入江氏についてはちょっとした縁もあってデビュー前から存じ上げていたわけですが、
受賞作については詳しい内容を聞いていなかったので、発売を楽しみにしていました。
選評では絶賛されまくっており、かなり期待値が上がっていましたが、
実際に読みおわってみると確かに納得の出来でした。
ネタバレ抜きにして簡潔に語るなら「バランスの良さ」に尽きると思います。
可愛いヒロインも、せつない物語も、軽妙な登場人物たちの掛け合いも、全部詰まっていました。オススメ。
なお、24日には海燕さんと入江氏によるラジオも行われるそうです。
今回の作品について語るラジオなので、読んだうえで聴いてくださいとのこと。
なお、さっきOK貰ったのですが、私もちょっとだけ参加するかもしれません。
以下、ネタバレ隔離
アイが可愛いですね
ヒロインが魅力的ってだけでもう充分というかなんというか。
お話的にも途中までどう転がるのかまったく予想がつかず、
でも決着する直前には「あ、もしかして」と気付きがくる、非常にいい塩梅でした。
・・・勘の良い人なら前半の伏線に気づくのかなこれ・・・
それともう一つ、全体としてはお話はシリアスなんですが、
アイを始めとした登場人物の会話が単純に読んでいて楽しく、面白さに繋がっていたように思います。
ともすれば重苦しい感じになる物語背景ですが、アイの可愛さ、元気の良さでバランスがとれたのではないでしょうか。
あらすじだけだとちょっと作品の良さが伝わらない気もするので、
ぜひ読んでみて欲しいなぁ、と思う作品でした。
メモ
・ソードオフショットガンに何かこだわりがあるのだろうか
・49Pのイラストに違和感、その他のイラストはどれも良い
・1巻で綺麗に完結しつつ、続きも楽しみになる引き
・解説無いの?