電撃目録2006にみる電撃の戦略
シリーズ紹介からみる売れ筋
昨年からの入れ替えはそれほど多くなく、
メディアミックス展開のあったものが順当に紹介されている感じ。
個人的には「断章のグリム」の立ち位置と、「ストパニ」に注目。
「禁書目録」は前回のシリーズ紹介にあったっけ?
上記リンク先の時点で評価保留とした
「半月」「しにがみ」「いぬかみ」「護くん」
あたりがフィーバーしてるのには苦笑もの。
目録の意図について
この目録では
「これらの作品がメディア展開もしていて売れてるんですよー」
という意味合いの紹介が強いと思う。
電撃hpあたりから感じる次を見越した動きというより、
情報をいきわたらせるため、という目録本来の効果を狙っているような。
しかし、配布をアナウンスしてグッズ化してる動きとは微妙に合わない気もするんですが・・・
昨年との比較
昨年の時点では、シリーズは順調に展開していたものの、
もう一つ話題に欠けた作品が多かったように思える。
そこへ来て、この1年は多くの作品が他メディアへの展開を果たした。
順当に伸びてキノにも迫る勢いの「シャナ」
アニメ化で人気を底上げした「半月」「しにがみ」「いぬかみ」
全体的に見て、今の電撃文庫ラインナップは完全に円熟期なのかもしれない。
この後の展開はおそらく「禁書目録」「田村くん&とらドラ」「乃木坂」あたりになるだろうし、
「三十三間堂」「アスラクライン」「でぃ・えっち・えい」あたりも気になるところ。
このあたりも含めた一通りの作品がメディア展開を終了する頃に、
どれだけ後続の作品を用意できるのかに注目したいところ。