平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

感想(ネタバレ無し)


終わってしまいました。
始まりがあれば終わりは必然、とは言いますが、こと創作物については終わりに至らないものも多々あります。
だが、しかし、堂々の完結です。
厚かった、とにかく厚かった・・・
未読の人に最終巻の厚さを説明しておきますが、この物語は「2005年12月24日〜25日」が非常に大きなキーポイントになっています。そして今は何月何日でしょう?
そんな背景事情があっての、アノ厚さなのです。
第1巻でこの日付が出てきたときは、まさかと思ったんですが・・・
おそらく紆余曲折あったことでしょう。特に三分割した③あたり。
しかし、ここまで見事にまとめられれば川上稔氏のプロ意識に頭を下げるだけです。


最終巻だけで上中下くらいに分冊できるくらいの内容の濃さ。
合間に挟まれるユーモア。あとまロさ。イラストも気合入ってます。
3年もの長きに渡ったシリーズが完結して、まことに感慨深いものがあります。
この作品がより多くの人に読まれることを願うばかりです。


幸いにして、ドラマCDになるくらいには人気があるようです。
どうも川上氏の読者層は年齢高めの印象があったのですが、
本シリーズは学生層にも好評である気がします。
このラノ06の男性キャラ部門で主人公の佐山・御言が上位なのは、
女性読者が増えていると示唆しているように思います。
この調子でアニメ化・・・は、ちょっと怖いなぁ。映像より小説で充分だと。
ともあれ、完結の余韻に浸りつつドラマCDの予約でもしますか、ってことで。