感想
- 作者: 上月司,BUNBUN
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2005/07
- メディア: 文庫
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個人的に応援している電撃若手作家さんの4冊目。
今月の電撃の缶詰でエッセイ書いてる人です。
召喚魔法と絡んでバトルもありますが、本質は「カレ」と「カノジョ」が頭ひねりつつ前に進むお話。今回はサブキャラとその関連ゲストキャラがお相手。
いつも通り楽しく読了。デビュー当時から定評のあった構成の上手さが活きてます。
主要人物達の問題に関するメインルートと、各巻ごとのゲストキャラの問題のサブルートがうまく組み合っている。
ただ、3巻のほうがやや個人的好みでは勝ってるかな?
最後のまとめ方が弱く感じたのかもしれないです。あまり話が進まなかったと感じました。前回のヒキに期待しすぎたと考えるべきか?
まぁ、その分今回のヒキが上乗せされて次の楽しみはむしろ増したといえますが。
「思考力は図抜けているけど腕っ節はからっきし」というカレの特徴は堂島コウ(悪魔のミカタ)やいーちゃん(戯言シリーズ)に近いものがあり、こういうキャラが私は好きなんだろうなぁ。読んでて楽しませてくれるから。
あと、「カノジョ」のキャラがツンデ(略
イラストのほうもどんどんこなれてきてて、コミカルな絵柄もニヤリとさせてくれます。
というかこの絵師さんも地味にエロいな。
今月の新刊ラインナップだと、苦戦していないか心配。缶詰でプッシュしてるとはいえ、どこまでアピールできているかが勝負なのかも。
つか、同期に鎌池氏がいるのは間違いなくプレッシャーだと思う。自分なりのペースでいいんで頑張って欲しい。
シリーズ自体はダラダラ続かずに、着地点へ向かっているのは安心材料。今後も応援する所存です。
- 作者: 鎌池和馬,灰村キヨタカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2005/07/10
- メディア: 文庫
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おそらく今の電撃若手No.1です。勧めて読んだ人がハズレだったためしが無いのも凄い。
ま、合わない人は合わないでしょうけど・・・
「少年漫画的ノリ」が魅力だと言えるでしょう。何個か短編も書いてますが、そちらの質も高いです。
んー、こちらも前作5巻にやや負けるかな?それだけ5巻がヤバいくらい良かったとも言います。
しかしながら、ほぼいつものノリで読ませてくれます。作中にも出てるんですが、この主人公は「ハードラック」っていう言葉が似合いますねぇ。
今回のゲストキャラが今後にも影響しそうな設定っぽいのですが、はてさてどうなることやら。
「困ってる女の子がいたら命懸けでとにかく助ける」のに
「女の子から好意を寄せられても気付かない」様子が、お約束ながら面白いです。
こっちのイラストがエロ度高めなのは仕様です。そーいうもんでしょう。
今回、注目はサブキャラでイラスト初登場(だったはず)の白井黒子嬢。ツインテールが(略
・・・失礼。
ともあれ、もう安定飛行に入ってるシリーズなので、敢えて言うことはあんまりないです。
私の勝手な予想では、電撃文庫の中で「次の次」くらいにメディア展開しうる力量を持っていると思います。
ただ、やっぱり新シリーズ書いてほしいなぁ。本が出るたび言ってますけど。
最後に、まるで川上稔氏のようなあとがきでの問いかけがあったので、自分なりに答えてみます。
「いいえ。壊すのではなく与えたと判断します。それが彼女にとって幸せでありますように」