平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

感想

わたしたちの田村くん (電撃文庫)

わたしたちの田村くん (電撃文庫)

・・・ツンデレの「ツン」はツンドラの「ツン」だったんですよどーん!!


ふぅ、取り乱しました。そんなわけで、2004年の私的新人応援ランキングTOP3入りのこの人が登場です。もともと昨年秋の電撃hpSPにて短編デビュー。好評だったのか、今年に入り電撃hpに移って続きを前後編形式で連載。そして待望の文庫化の発表。
晴れて今回、書き下ろし番外編「高浦さんちの家族計画」を追加して出版に至る、と。
作者の竹宮ゆゆこ氏は、PCゲーム会社から退職し、現在フリーの模様。
絵師のヤス氏は同人出身なんかな?サイトはこちら→ヤスケン。


収録第2話「氷点下エクソダス」の電撃hp収録時の感想はこちら
http://d.hatena.ne.jp/kim-peace/20050219#p1(前編掲載時)
http://d.hatena.ne.jp/kim-peace/20050419#p2(後編掲載時)
ぱっと見、大幅な加筆修正などは無い模様。今度じっくり比較してみますかね。
第1話「うさぎホームシック」のときは感想書いてない模様。迂闊。


うーん、ツンドラ系とかちょっとアレな名称だけど相馬広香が可愛い。ツンデレとかひとくくりにするのは嫌なんだけど、想像してもらうとしたらそれがわかりやすいのも事実。
強いんだけど弱い女の子。それを「まぁ、高校生ですから・・・」などど微笑ましく見守る感じ。
もう一人のヒロイン松澤小巻も負けてはいない。最近の主流ではないものの、こういうタイプがツボな人も多いはず。彼女をうさぎに喩えてるのは非常に上手いと思います。
そしてその喩えが、最高のラストにも効いてきます。うさぎの故郷と言えば?(笑
また、この本は口絵部分の出来が非常に良いです。イラストと文章の数ページにこの作品の魅力が積載限界まで詰まってます。相馬広香のほうでツボったのは言うまでも無く。
もし興味があれば、書店で最初の部分パラパラと見てみてください。彼女たちが気に入ったらレジまで持って行きましょう。


今のところ、私の巡回先では好意的な感想が多くて幸せです。あのまいじゃー推進委員会でも一押し評価です。さすがトンボさん!わかってくれました!!
巻末に珍しく予告編がイラスト付きで載っており、いやがおうにも期待は高まります。
続きを読むのが楽しみな新人さんがまた一人増えました。