アニメ化も決まった人気シリーズ「鋼殻のレギオス8 ミキシング・ノート」感想
ミキシング・ノート―鋼殻のレギオス〈8〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 雨木シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/03/19
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 27回
- この商品を含むブログ (53件) を見る
アニメ化も決定し、ますます順調な富士見の人気シリーズ。
一応タイトルから予測できるようになっていますが、今回は短編集+αな構成です。
2006年の年末頃に集中連載されたものに加筆を加えた内容になっていますね。
とりあえず、書き下ろし部分から名台詞を引用
「メイシェンはいい子だよ。僕が忙しいからって、いつもお昼の弁当を作ってくれるんだ」
「…………ちょっと、待ちなさい」
台詞:レイフォン&リーリン (作中121Pより)
『本妻』おそるべし!!
いやぁ、表紙折り返し部分のあらすじといい、上記のやり取りといい・・・今後が楽しみです。
レイフォンの鈍感っぷりもだんだんパワーアップしているような気がしますね。
個々の短編では言うまでも無くフェリが主役の「クール・イン・ザ・カッフェ」が一番のお気に入り。
基本的には無愛想ですが、たまにあるフェリの内面描写が良いのです。
逆にちょっと残念なのはメイシェンの「イノセンス・ワンダー」。
この短編は時系列的に2巻「サイレント・トーク」(手紙イベント)から5巻「エモーショナル・ハウル」(合宿イベント)あたりまで展開されたメイシェン関連の展開と密接に絡むだけに、ちょっと文庫化する時期が遅かったように感じました。
あとがきによると次は6月刊行なので、そう待たずに次も読めそうです。
短編のストックもまだまだありますし、アニメ化にあわせた刊行スケジュールがもう決まりつつあるんでしょうね。
2種類3種類あるコミックやアニメで更にファンが増えることを期待したいと思います。
余談
昨年夏コミで頒布した同人誌に、今回収録分の短編の内容が反映されていない件について。
・・・あれー?
上質の男女入れ替わりラブコメ「SH@PPLE」感想
- 作者: 竹岡葉月,よう太
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/03/19
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 123回
- この商品を含むブログ (96件) を見る
富士見ファンタジア文庫の新シリーズ。
作者の竹岡葉月氏はもともとコバルト文庫出身で、ファミ通文庫を経て富士見ファンタジア文庫に移ってきたようです。
いつか姉の竹岡美穂氏と組んだ仕事が見てみたい気もしますね。ウォーターソング (コバルト文庫)がそうでした。
さて内容について。
正直なところ、読む前はまとめ記事になるような、よくある女装ものかと思ってましたが大間違いでした。
双子の男女入れ替わり、というのは本当に手段でしかなくて中身は直球の青春もの。
まぁラブコメなのでそうそうカッコ良くオチがついたりしませんが、それでも読んでいて楽しい作品でした。
特に一駿河蜜がいいですね。ピンク髪ヒロインに萌える日が来るとは・・・!
ごく個人的な意見なら「とらドラ!」に匹敵する面白さだったと断言します。
既に「1」と表記されてるし、あとがきを見る限り続きもありそうです。
意外といいところで期待を外されたので、続きを読まないという選択肢はありえません。
ドラゴンマガジンにも短編が掲載されているようなので、そっちもチェックですね。
ちなみに竹岡葉月氏の作品は初見なので、今回高評価だったのが「作品」に対してなのか「作者」に対してなのか
手始めにファミ通で出てた既刊あたりからチェックする必要があるかも、とか思ったりも。