ガンパレの芝村氏が書く傭兵小説「マージナル・オペレーション」感想
マージナル・オペレーション 01 (星海社FICTIONS)
- 作者: 芝村裕吏,しずまよしのり
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 4人 クリック: 44回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
久しぶりにライトノベルタグで感想書くけど、対象は版型的に微妙判定な星界社FICTIONSなのだった。
凄いなぁ、と思ったのは淡々としてるのに妙に読ませる文体。
積み本多いし軽くパラ読みするつもりだけだったんですが、
気がついたら一気読みしていました。
しかもページ数はそれほど多くないわりに、結構なボリューム感と気になる終わり方が。
これ「01」ってナンバリングされてますけど続くんですよね……?
ちなみに「30歳ニートが傭兵に」ってのがこの作品のわかりやすい釣り針だと思うのですが、
この主人公のスキルというのが「銃を撃つこと」ではないあたり、ちょっと面白かったです。
幾つかのFPSや、それこそ先日発売のACVにある「オペレーターモード(司令官モード)」などを知っていると、
より具体的にイメージしやすいかも。
……書いてて思い出しましたが、主人公これ典型的なニートというには微妙ですよね、という気も。
あと表紙にもお目見えしている少女が大変可愛らしいのですが、
彼女の置かれた環境を考えると、あんましキャラの可愛さに浸かるのもどうかという気持ちになってもやもや。
続刊があるとしたらその辺もどうなるのか気になりますし、
今後も追っていくことになりそうです。
余談
読んでて、ずっと昔に読んだ「猛き箱舟」を連想するなどした。
あの作品はハードボイルドとかビルドゥングス・ロマンとか評されるはずなんですが、
ということはこの作品もそれらに近いところに位置するのでしょうか。
判断できるほど知識が無いので、まとまらないまま終わる。