近年のライトノベルレーベルにおける雑誌の役割
DRAGON MAGAZINE (ドラゴンマガジン) 2011年 11月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2011/09/20
- メディア: 雑誌
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http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/bunkoblog/?p=3044
HJ文庫は過去に小説メインの雑誌を出して休刊してるわけですが、
今後は上記のWeb漫画誌「コミック・ダンガン」といろいろ連携していきそうな気配があります。
そして、先日読んだ「火の国、風の国物語」あとがきで「現在、富士見書房は基本的に短篇集を出さない方針(要約)」と書いてあったので、
ドラマガみたいな雑誌の役割も変わりつつあるのかなぁ、と。
現在は「スレイヤーズすぺしゃる」みたいな例外を除き、
本編ナンバリングはそのまま、内容も本編に短編を挿し込む形が多いような印象です。
(これはこれで、作品の進み具合によっては微妙な出来になることも)
MF文庫Jはコミックアライブ創刊当時、ゼロの使い魔メインで売っていて、
その後も積極的なコミカライズが続いているわけですが、
今回の「コミック・ダンガン」やファミ通の「コミッククリア」なんかは、
媒体をWebしてコストというデメリット抑えつつ、
コミカライズによる読者層拡大というメリットは確保していそうです。
「ライトノベルレーベルにとって母艦となる雑誌は必要なのか」とか
「必要だとしてどんな役割を持たせるのか」といった要素。
そして「雑誌の媒体は紙なのか、Webなのか」みたいなところを
各社が考えて行動に移しているはずなので、今後も注目したいと思います。
余談
「自社グループ誌にこだわらないコミカライズ」についても色々ネタが増えてきているんですが、
この辺はまだまとまってないのでとりあえず言及だけ。
追記
最近紙媒体からWebに移行したザスニについてすっぱり忘れていた件について。
・・・いま「子羊は迷わない」の短編読んできたんですが、
こういう連作短編形式の作品はWeb掲載の分で特徴が掴めていいですね。
そして改めて眺めてみると、Webだと短編掲載などがメインになる一方、
紙媒体ほどにはコラム・イラストの充実が難しい側面もあるかなぁ、と。
FBオンラインなんかはそれでもかなり読み応えあるんですが。