「僕と彼女のゲーム戦争」感想
- 作者: 師走トオル,八宝備仁
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2011/06/10
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 217回
- この商品を含むブログ (63件) を見る
『ただの新入生に興味はない。この中にファミコン版スペランカーをクリアできる人がいたら、放課後視聴覚準備室まで来るがいい。以上だ』
「僕と彼女のゲーム戦争」78pより
読了。
冒頭の引用は作中で一番笑ったヒロインの台詞。そんなやつそうそういねぇよ!
こんなんですが性格はハルヒじゃないですよ(笑
ファンタジー戦記物「火の国、風の国物語」の師走トオル氏による新シリーズ。
今回は実際よりちょっとだけゲームが盛んな現代日本を舞台にした部活ものです。
新作、しかも題材がゲームということでかなり楽しみにしていたんですが、
ほぼ期待通りの出来で大変満足でした。
構図としてはスポーツを題材にした部活ものにも近いので、
そっちのノリが好きな人にもいいかもしれませんね
以下、ネタバレ感想。
「集中すると本やゲームに没入してしまう」という主人公の特徴付けと、
「ゲーム大会で優勝する」というヒロイン達の目的のおかげで、
ある種、ジャンプ漫画のスポーツものみたいな味わいがありました。
アイシールド21とかが近いかも。
もうちょっとゆるい感じかと思いきや、割と直球青春ものだったのですね。
ここでずるいなぁ、と思うのはスポーツだと「主人公が見つけた楽しさ」に
共感しにくいこともあるんですが、題材がゲームなのでそれがないんですよね。
アンチャーテッドは未プレイですがあのプロローグは知ってましたし、
その他のネタもわかるので、読んでて「あるある」も多め。
本とレトロゲームに共通する「想像の余地」の話とか、
ゲームにしか無い「自分の手で物語を選択する」部分の楽しさとか、再確認できたように思います。
あ、ちなみに個人的には4gamerも好きですが、シンプルさでGameWatchのほうが好みです(笑
とりあえず1巻はまだ序盤と言う感じなので、
ここから更にどう仲間と出会っていくのか、とか幼馴染の子との再会とかも気になります。
また物語の性格上、FPSやTPSの比重が多めになりますが、
ゲームって他にも色いろあるわけで、その辺どう書かれるのかも楽しみなところです。
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2009/10/15
- メディア: Video Game
- 購入: 22人 クリック: 155回
- この商品を含むブログ (88件) を見る
ギアーズ オブ ウォー Xbox 360 プラチナコレクション【CEROレーティング「Z」】
- 出版社/メーカー: 日本マイクロソフト
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: Video Game
- 購入: 9人 クリック: 130回
- この商品を含むブログ (61件) を見る