「化物語」シリーズの誤解されやすそうな部数情報について
西尾維新「化物語」シリーズの累計部数は50万部を超えている(悠々日記)
『化物語』は現代文学の先端の一つ(今日もやられやく)
上記二つの記事で、同じ書評記事に触れられていたのですが、
ちょっと気になったのは部数情報について。
文中で「累計部数は56万部(オリコン調べ)」と記載され、
文末には「17刷計53万部」との記述があります。
なんでこんな風になるのか、ちょっとわかりにくいなぁ、と。
んで、記事にまとめようとしたらREVさんがもうまとめてました。さすがだ。
「オリコン累計 5冊56万部」というのは、オリコン集計開始以来の推定実売部数なので、ちょっと比較には要注意。
出版社発表の化物語刷り部数が53万で、オリコン集計開始(2008年春)以降の、オリコンが算出した、5巻推定実売部数が56万と読むといいんじゃないかな。オリコン集計開始以前の売り上げ部数は含まれていない、と。
もうちょい補足しておくと、化物語(上)は2006年11月の刊行で、下巻も12月刊行。
オリコンによる書籍の集計開始が2008年春で、傷物語が同じく08年の5月刊行。
傷、偽(上下)が刊行時点からの集計で、あとは上記のとおり推定部数になるようです。
シリーズ各巻でざっくり10万冊、という認識でよいはず。
・・・しかしこれ、単価の高い講談社BOXなので、単純な金額ベースだと、文庫の2倍〜3倍くらいになるんですよね。
かなりの部分がアニメ化した後に売り伸ばした分と考えられますし、本当に凄いと思います。
比較参考としては↓みたいなのも。
ライトノベルの発行部数:シリーズ総計の目安