新城カズマの新作「15x24」が面白い、のだけど・・・
編集部に質問状:「15×24」(集英社) 15人の若者の24時間を描く、3000枚の大作(まんたんウェブ) - 毎日jp(毎日新聞)*1
−−読者にひと言お願いします。新城さんも第1巻のあとがきに書いている通り、この物語は絶対に面白いです。読んで損はさせません。1巻を読めば必ず続きが読みたくなるはずです。ぜひとも手にとって、最終巻刊行までの数カ月間、物語の魔力にとらわれてください。
(略)
集英社スーパーダッシュ文庫編集部 丸宝行晴編集長
最近の読書 - 15x24 関連(また君か。@d.hatena)
15x24 1&2 巻読み終わった。おもろいなーこれは。「誰かやっとくべきだが出来そうなひとが少ない」想定の、現物が来たというかんじだから、「予想もしていなかったような種類の衝撃」とかではいまんとこないのだけど、ともかくすごい。
知人と『「15x24」が評判良いんだけど売れてないような気がする』という話になったので改めて取り上げてみます。
集英社SD文庫から刊行されている、新城カズマ氏の新作。現在3巻まで刊行済みで、完結まで毎月刊行予定とのこと。
上記二つの記事もブックマーク数は多いし、読書メーターの感想も好評多めなんですよね。
まんたんウェブでここまでブクマ伸びるのも珍しいなぁ、という一面も。
ただ、各種売上データだとそれほど上位にきてるわけではありません。
1巻と2巻が同時発売された時の大阪屋データをみても、ちょっと苦しい感じです。
内容は面白いのですが、手に取って貰うまでが難しいのかな・・・と思ったりも。
最初は自殺しようとする少年とそれを止めようとする人たちが事態の中心なんですが、
最新刊の3巻まで進むと更に様々な動きが出てきて、どう転がるのか予想できない展開のため、とにかく先が気になります。
上記エントリふたつ目にあるように「携帯電話」をうまく使って「都会でのすれ違い」を演出し物語が動いていくのもポイント。
いまだに正体不明の謎の人物もいたりして、その人物の正体を予想する・・・なんて楽しみ方もできます。
ドラマ「24」やノベルゲーム「街」「428」などが好きな人には特に読んでみて欲しいです。
個人的には各キャラの「死」とか「自殺」についての意見も考えるところが強く印象に残っています。
読んだ後に他の人の感想を知りたくなる作品なので、多くの人に読んでもらいたいなぁ、と思います。
余談
この記事を書こうとして気付いたのですが、こんなサイトも出来てました。
15x24 @ ウィキ
全国書店に配布されたPOPに「暗号」が隠されているらしく、それの情報収集サイトです。
twitterを使った販促企画もあるし、色々と目が離せません。
追記
かなり範囲の広い感想リンクを作成されている方がいたのでご紹介。
新城カズマ『15x24』感想リンク集(三軒茶屋 別館)
*1:こっちのURLはじきに消えるそうです。詳しくはこちらのエントリ参照