平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

ラノベサイトの影響はわからないが、大手ウェブサイトはラノベの売上に影響を及ぼしているかも

ウェブサイトはラノベの売り上げに影響をもたらすか?(ウィンドバード::Recreation)


まず幾つかリンク先のエントリにツッコミを。

『AURA』、というか田中ロミオ作品は、作者が人気エロゲライターということで、ラノベ読みよりもエロゲーマーの方が盛り上がっているような感じだった

「AURA」に限れば自分が見た範囲だとむしろ普通に大手のブロガーが取り上げて盛り上がっていた印象が。
人類は衰退しました」が出たときはエロゲユーザーの間で話題だったと思います。
田中ロミオ作品」とひとくくりにすると混ざってしまうような。

ラノベサイト界隈で絶賛されまくって2008年上半期ラノベサイト杯のド本命と目されていた『とある飛空士の追憶

これも、ラノベサイトより主にマンガサイトで絶賛されていませんでしたっけ?
以前、「とある飛空士への追憶」の好評が連鎖中というエントリを書いたこともあり、
どちらかといえばラノベサイト以外から話題になった作品だと捉えていました。


エントリ全体を通した印象として、位置づけが違う2者を無理に比較しているように感じました。
片方をよく見ているからといってもう片方を見ていない、というような話にはならないんじゃないかと。
合ってるかどうかは微妙なところですが、読んでて思いついたのは
「大手ウェブサイト→大手新聞 ラノベサイト→業界紙、夕刊紙」のように別物なので比較する意義が薄い
あるいは
アーリーアダプターオピニオンリーダー)=大手ウェブサイト」「イノベーター=ラノベサイト」と立場が違うので比較する意義が薄い
という感じでした。
・・・とまぁ、色々とツッコミを入れた上で改めて、振られているネタにも乗っかってみます。
節操無くてごめんなさい。

影響があるのかないのか話

Q.ウェブサイトはラノベの売り上げに影響をもたらすか?
A.影響をもたらす場合があると思われる
(特殊ケースかもしれませんが「俺妹」の事例はわかりやすいかと)


Q.ラノベサイトはラノベの売り上げに影響をもたらすか?
A.直接的には影響しないと思われる

(「このラノ」などの媒体を経由した間接的な影響は存在するかもしれません


この手の話は繰り返しやってるので上記の結論で良いかと。
以下、最近の話。


ここ1年くらいで、「ライトノベルが専門でないウェブサイト」がライトノベルについて触れる機会が増えたように感じます。
ざっと思いつくところだと以下のようなエントリがありました。
忘れません、この素晴らしき“文学少女”の物語を(DAIさん帝国)
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」 かーずSP・アキバBlogが名指しで登場(アキバBlog)
田中ロミオのAURAよかった。面白かった。(ぼくはまちちゃん!)
僕らが待ち望んでいた物語が、ここにある。「とある飛空士への追憶」(マンガがあればいーのだ。)
「とらドラ!」はスゴ本(わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる)


以前にラノベサイトの影響力ついて話題にした際は、
このライトノベルがすごい!」を通した間接的な影響のみを想定していましたが
ここ最近は少し状況が変わってきているのかもしれません。

1.どこかで特定の作品が話題になる
2.影響力の大きいウェブサイトがとりあげる
3.作品の売り上げへ影響を及ぼす

・・・というようなパターンがライトノベルでも出来上がりつつあるとしたら、ちょっと面白いと思います。
上記のようなサイトは普段ライトノベルを読まない方へのきっかけを提供するでしょうから、面白い作品との出会いを増やしてくれるはず。
ラノベサイトも大手ウェブサイトへのネタ供給源として一定の役割を果たしそうです。
無視されるほどマイナーではなく、かといって誰もが注目するメジャーな存在でもない、
中途半端な立ち位置がラノベサイトの現状なのではないかと思います。

余談

ラノベサイトはぜんぜん無視されてないよ!』or『たしかにラノベサイトは眼中にないね!』

リンク先で言及されていた上記のお題について「誰が」という部分に注目して考えた結果↓


1.「非ラノベ読みの方々」の場合
→まぁラノベサイトは読まないですよね・・・


2.「ラノベ読みの方々」の場合
→オフ会などで聞いた範囲だと、読む人と読まない人それぞれいました


3.「作り手の方々」の場合
読んでる、めがっさ読んでるよ!(「なかのひと」とか使うとよくわかります)
参考:葉山響の法則【完全版】(一本足の蛸)