なぜ『ライトノベル業界が危ない』と言われるのか考えてみる
(注:本エントリは「ライトノベル業界が危ない」と主張するものではありません)
10月19日ロフトプラスワン『ライトノベルが危ない! 極秘の業界裏話』(出版評論社@Web)
『ばけらの!』はライトノベル界衰退の兆しなのか(星ぼしの荒野から)
ちょうど似たような話題が続いていたので、こういう話題が生まれる背景について考えてみたいと思います。
実際にどうなのか、について語るべき根拠を私は持ってないのでここでは触れません。
凄い新人がいない?
ここでいう「凄い新人」というのは上遠野浩平級の、レーベル勢力図や以後の作品傾向すら影響を与えるような新人です。
・・・正直なところそうホイホイ出るものではないと思いますが、
そろそろブギーポップ刊行からもう10年経つので、次に期待する人も多いのではないでしょうか。
粗製乱造になってはいないか?
この辺の話は過去にもみた記憶があるのですのが・・・(苦笑
新規レーベル参入が増え、刊行点数が増加する状態がここ数年続いています。
これについて、全体的な作品の質の低下を懸念する声が上がるのも、ある意味では妥当な反応かもしれません。
出版側の状況が悪化している?
まぁ色んな要素があるのでこれも一概には言えないでしょうが・・・
「スレイヤーズ全盛期の時代に比べると爆発的なヒットは生まれていない」
「初版部数が落ちているので、作家さんの収入も落ちている」
「メインユーザーである学生層が減少している」
などが不安要素になる・・・のかも。
ジャンルとして行き詰っている?
「自家中毒あるいはセルフパロディをはじめるとそのジャンルは衰退(成熟)している」
リンク先2つ目の内容そのままですね。
どういう作品が該当するのか、については今回省略。
多くの人が自家中毒的な作品と認識する作品があれば上記の法則にも適用され、
「○○というジャンルは衰退した」と言われる・・・かも。
まとめ
・・・書いてて自信がなくなってきました。
「危ない」と言えそうな要素はあるのですが、裏付けが無いとなんとも言えませんね。
上記の記述についても根拠の薄いところが多いので、
なんらかの主張をする場合ははっきりした根拠が必要だなぁ、と感じる結果になりました。
10月19日のイベントではどんな話が飛び出すのか、気になるところです。
参考リンク
ライトノベルの「発見」(一本足の蛸)(2005年10月)
ラノベブームの内在説、外在説(REVの日記)(2005年10月)
富士見と電撃の盛衰に見るライトノベルの消費構造変化(うさ道)(2006年5月)
ライトノベルの終焉 ( The End of Light Novel )(#もの書き Wiki)