キーワードは中二病と邪気眼という「AURA〜魔竜院光牙最後の闘い〜」感想リンク集

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)

作品への言及数が多く、しかも広範囲に渡っていて面白かったので久しぶりに感想リンク集を作成。

いやあ、面白かった。
爽やかにイタイラストがまた素敵でしたね。これはいい青春物語です。

初出時の仮タイトルが「流行の学園ラブコメを目指してみる（仮）」で、正式決定後のタイトルも上記の通り。 伝わってくるアレな予感どおりの内容でしたが、面白く読むことが出来ました。

もうね、下手な2chまとめサイトだとかのちょっといい話なんかを読んでる暇と体力あるのなら、さっさとこれ買ってきて読んだほうがいいと思うよ！ できれば他のネタバレ書評を見ちゃうまえに！
ぼくの中では、ハルヒ(全部読んだよ！)よりも、西尾維新(だいたい全部読んだ！)よりも、だんぜんこっちが面白かったです！ おすすめ！

これは面白かった。しかし...学園ラブコメと言われればそうだけど、なんか微妙に納得したくない気がするのは何故だろう。

ネタとインパクトの勝利かな。笑える笑える。ただ、学級政治モノとしても、学園ラブコメとしても、青春物語としても、中途半端な感じは否めないんですけど(^^;

先に結論を言いますが、今まで僕の期待を裏切ったことのないロミオ先生のこと、この作品は間違いなく傑作です。それだけは断言します。グイグイ読ませる筆力、ニッチでありつつ誰かしらのツボを付いてくる幅広いギャグ、落涙にさえ及ぶクライマックスの感動、全てをきっちりと収束させる完璧な読後感、完璧です。
（中略）
この作品は、ある特定の過去や経験を持った人間に対しては壮絶な破壊（自爆）力を持つ小説だからです。

傑作。
ただし誰にとっても傑作という訳ではないです。特定の青春を送っている（あるいは送ってきた）人々にとっての痛がゆい傑作と言えるでしょう。

作中にもいくつかライトノベル作品に言及している箇所があったりして一種のメタ・ライトノベルといえるのですが、メタな作品にありがちな上から目線感覚ではなくて、ネタ的な意味でも真面目な意味でも直球勝負で痛々しいものになっています。

　盛大に笑いました。これって、「それなりに売れる『ラノベ』の書きかたはわかってるんだが、それを実行して、マジで受け取るような読者を生産するのは人としてどうか」という自嘲視点なのかしら?
（中略）
　あと、大抵こうやって呼んでエントリ書いたときはネット上をうろうろといろんな人の感想を見て歩くんですが、本書については、"青春悶絶系？"という一言が強烈にツボでした。

「青春悶絶系」というのはうまい表現だと思いました（笑 今回はかなり言及数が多く、感想の中でも自分の経験などに触れたものが多かった印象があります。 「現役高校生がどう感じたのか気になる」という意見も複数あったような。 抽出した感じだと、以下に該当する方にオススメかも。

• 「中二病」「邪気眼」という単語を聞いてトラウマが蘇る方
• 青春学園ラブコメが読みたい方