平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

凄いとしか言いようがない完結作「Fate/Zero vol.4」感想

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2007年最後の読了作品はこの作品になりました。
最後を締めくくるに相応しい、素晴らしいシリーズ完結作でした。
(以下、致命的なネタバレはしませんが内容に触れるので、念のため格納)


・・・世の中、あえて言うまでも無いのに、言わずにはいられないことってありますよね?
1年前も言ってた気がするけど、絶賛せざるを得ないのです。
「ライダー最高!!」
ウェイバーも最初の印象からすると成長っぷりを実感するけど、やはりライダーの素晴らしさが際立ちます。
その戦いぶり、散りざま、数々の名台詞など、存分に堪能しました。
最後の方のシーンでは、コミケ会場で読んでいるにも関わらず、涙腺にクるものがありました。
読了直後だということを差し引いても、2007年作品中屈指の燃えキャラだったといえるでしょう。


もちろん、他のキャラがダメなわけではありません。
(いやまぁセイバーは物語の都合上、いいところなしですが。)
綺礼vs切嗣のシーンであった、とある攻撃のムチャな避け方とか、読んでいてテンション上がりっぱなしです。
某アイテムの意外な素性とか、ウェイバーのドラマCDに繋がるちょっとしたネタとかもかなり楽しめます。
やはり私は虚淵玄氏のテキストが性に合うかもしれません。
手がけたゲームは未プレイの方が多いので、ちょっと優先度あげるべきだと感じました。


強いて気になった点を挙げるなら、バーサーカーの扱いでしょうか。
これまで謎だった部分に対してある程度予想ができてしまったため、
最後の最後まで引っ張るネタじゃなかったような・・・という気もしました。


結局、このシリーズは1年で完結しましたね。
2006年冬コミの1巻発売からこっち、毎度のごとく一気読みしていた気がします。
Fate本編に触れていない方にはさすがにオススメしかねるものの、
逆に言えば「本編に触れているなら必読である」と自信を持って勧められます。
来年早々に開催するラノサイ杯07下期では、このシリーズも投票できるように調整中なので、多くの人に読んで投票してもらいたいところです。