平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

「数字を稼ぐライトノベル作家」とは一概には言いにくい

ライトノベルで数字の稼げる作家って誰がいる?


リンク先でもある程度前置きした上で作家に限った話をしているのですが、
それにしてもちょっと前提条件が足りないと感じました。
まず、「ライトノベル」と括るのであればイラストレーターさんとの組み合わせで考えた方がいいと思います。
先日REVさんのところで見かけましたが、売り上げを計算式で表すなら以下のようになるかと思います。

「作家の力量」×「絵師の力量」=「売り上げ」

実際にはもっと他の要素も入りますが、省略するにしてもイラストを抜いて考えることにまず違和感がありました。


次、作家に絞って「どのくらい数字を稼げるか」という設問だとして
「1作品のみ」なのか「1年間の総売り上げ」なのか・・・という状況でも変わってくると思います。
「シャナ」の高橋弥七郎氏、「ゼロ」のヤマグチノボル氏などは刊行ペースと刷り部数を考えるとかなり「数字の稼げる作家」と言えるのではないでしょうか。
或いは「媒体の金額」などの要素も加えることが出来ます。有川浩氏は「図書館戦争」シリーズが45万部くらいの実績ですが、文庫のハードカバーの価格差を考えると、ちょっとしたアニメ化済み作品より「稼いで」いるのではないでしょうか。


秋山さんの挙げられた作家陣はちょっと寡作な傾向があったり、他業界で培った知名度によるところもあるので、もうちょっとライトノベルレーベル生え抜きの作家さんにも目を向けて欲しいかな、と感じました。


余談
神坂一氏も1冊あたりの数字ならまだまだ主力級じゃないかなぁ、と。
そして業界最高クラスなのは西尾維新氏だと言う意見には私も同意です。
「作家(ファン多数)×絵師(実力派揃い)×刊行ペース(12ヶ月連続+α)×媒体価格(ノベルスや単行本)」=「???」
いやまったく、今年なんていったい幾ら稼いでいるのか・・・!