平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

ちょっとツッコミ

ライトノベルに不快を感じるとき。

容姿に、体重に、態度に、あてにならない噂、そういった、ひとつひとつ全く次元が異なっているはずのことを全部まとめて「キモい」でくくってしまうような感性が、ぼくは心底きらいだ。

幾つか思ったことを。


一つ目。記事タイトルがちょっと釣り過ぎるような。この場合は「千鳥かなめに不快を感じるとき」「賀東昭二に不快を感じるとき」「フルメタルパニックに不快を感じるとき」あたりまでが限度で、「ライトノベル」と括っちゃうのは大げさすぎると感じました。


二つ目。引用されているような「決め付け」自体は私も好きではありませんが、「普通の高校生の女の子」がその辺を完璧に配慮するのは難しいように思います。そういう意味では「キモい」という発言も仕方ないものと考えてしまいます。
確か千鳥かなめというキャラクターは「ヤな奴」という側面も持たせられているんですよね。タイトル失念しましたが短編でそんな話があったはず。この辺については賀東氏がどこかのあとがきで言及していたような。


三つ目。テッサの魅力には及びませんが、未読の人の印象がマシになるよう同じ巻に収録されているかなめの名台詞を紹介。
個人的な好みはおいといても、メインヒロイン張るだけのイイ女でもあると思うのです。

思い出せ。
あたしは――塔のてっぺんに閉じこめられて、毎日ため息をつくだけのヒロインだったか? 白馬の王子さまや、勇ましい騎士団がいなくなってしまったからといって、めそめそ泣くだけのお姫様だったか?
断じてちがう。
行動するのだ。だからあたしは、千鳥かなめなのだ。


追記
向こうのブクマコメントで思い出しました。かなめがその無自覚な傲慢さゆえに痛い目を見るのは短編3巻の「大迷惑のスーサイド」ですね。
また短編8巻の「愛憎のフェスティバル」でもその傾向があります。かなめさん、東海林未亜というキャラと絡むと鬼門のようで。
ちなみに全巻のあとがきをざっと見返してみましたが、この辺に関する記述は見当たりませんでした。私の記憶違いでしょう。
んで、海燕さんの追記について。

 しかし、じっさいには何も矛盾していないのだろう。かなめは「普通」であり、同時に「ヤな奴」でもあるのだ。つまり「普通のヤな奴」だ。

はい、たぶんそうなのでしょう。けれども同時に「とても魅力的」であるとも思います。やっぱり矛盾してるような気もしますが、そうとしか言いようがありません。
シリーズ通して彼女の魅力を語ることができるエピソードは数多いですが、指摘のように「ヤな奴」として書かれる部分もあります。そういう諸々を詰め込んで「千鳥かなめ」というキャラクターは人間臭く、魅力的に見えるのではないでしょうか。少なくとも私には、そう思えます。





テッサの魅力には負けるけどね!!