今月の新刊ラインナップを見ててふと思ったのですが、最近の電撃文庫は完結作品が多い気がします。
ざっと今月から2年間の数字を調べてみると以下のような感じ。あらすじなどに「完結」と書いてあるものを抽出してみました。
2007.9-2006.10
レジンキャストミルク8
扉の外3
カレイドスコープのむこうがわ2
シリアスレイジ7
護くんに女神の祝福を! (12)
小さな国の救世主5
天空のアルカミレス5
哀しみキメラ5
いぬかみっ!14
レギオン2
トリックスターズC PART2
ニ四〇九階の彼女2
お留守バンシー4
麒麟は一途に恋をする7
想いはいつも線香花火 (4)
絶世少女ディフェンソル (4)
空ノ鐘の響く惑星で (12)
彼女は帰星子女 4
計18シリーズ
(いぬかみっ、空鐘は番外編が出ているものの本編は完結)
2006.9-2005.10
想刻のペンデュラム 4
黎明の戦女神 4
半分の月がのぼる空 8
座敷童にできるコト (6)
がるぐる! <下> Dancing Beast Night
カレとカノジョと召喚魔法 (6)
AHEADシリーズ 終わりのクロニクル (7)
12DEMONS 2
電撃!! イージス5 Act.II
計9シリーズ
実は編集部的に終わっていないものがあったり、見落としてるだけで完結してる作品があるかもしれませんが前年比でほぼ倍なのは「増えている」と言ってもいいんじゃないでしょうか。
本当は他レーベルも含めたデータをとるべきなんですがめんどいのでパス。
[考察]
とりあえず完結の仕方を分類してみます。
A.4冊以下で完結の「短期集中」タイプ
B.5〜9冊で完結の「手堅い中堅」タイプ
C.10冊越えの「人気シリーズ大団円」タイプ
これらにそれぞれ当てはめるとこんな感じ。
冊数 | 07〜06年 | 06〜05年 |
---|---|---|
「短期集中」 | 11シリーズ | 5シリーズ |
「手堅い中堅」 | 4シリーズ | 3シリーズ |
「人気シリーズ大団円」 | 3シリーズ | 1シリーズ |
昨年から今年の傾向としては
「短期完結によるシリーズラインナップの整理」
「アニメ化などもあり人気シリーズ大団円的な完結」
が見うけられるように思います。
電撃文庫は抱えている作家数も多いはずですし、ある程度ラインナップを入れ替えていくことが必要なはずです。
この1年ほど完結作品が多いのは、レーベル全体が新しい局面に入りつつあるのかな、とも考えられます。
そしてこの流れは来年どうなるか、なのですが・・・個人的にはまた一旦落ち着くんじゃないかと思っています。10冊以上の人気シリーズを次々に生むのは難しいでしょうが、幾つかの大きな柱はまだまだ元気です。この辺はそう簡単に終わらないような。
4冊前後で終わる作品は相変わらず一定数あると思いますが、これが増加傾向だと先が心配です(苦笑
冊数だけでは量れないものもあると思いますが、今度のこのラノの結果にも関わってきそうなところでもありますし、頭の片隅においておくと面白いかもしれません。