平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

作品を酷評するということ

学校の階段 (ファミ通文庫)

学校の階段 (ファミ通文庫)

完全に不快でした。(いつも感想中)
上記リンクはhobo_kingさんによるファミ通文庫学校の階段」の感想です。(参考:私の感想
人によって感じ方が違うため、意見が違うのは当たり前・・・なのですが、個人的に好きな作品が酷評されているとやはり悲しいですね。
個人的には2006年イチオシの新人シリーズにも選んでいるので、なぜこんなにも意見が違うのかちょっと考えてみました。
(以下、作品ネタバレ注意)


これは推論なのですが「階段部」というのは「現実的リアリティは無く、物語的リアリティだけがある設定」なのではないでしょうか。
(「現実的リアリティ=実際に存在したと仮定した際の現実味」「物語的リアリティ=物語内での現実味」くらいにお考え下さい)


hobo_kingさんは現実的リアリティの無さに対して不快感を感じた形ですが、私を含めこの作品の評価が高い人は物語的リアリティの有無を評価の基準にし、「物語としてはアリ」と感じて高評価に至ったのではないでしょうか。
この作品は第7回えんため賞の優秀賞を受賞しました。その際も「4姉妹は要らない(要約)」とまぁ特定のキャラクターの方については不評だったものの、「階段部」という設定に対してはむしろ好意的です。
これもまた、審査員的には「物語的リアリティ」に関して問題が無かったので、評価した・・・とはいえないでしょうか。


この作品の魅力は「無駄で迷惑、でもそれが青春」というところにあると思います。
「みんなで集まって好きなことをやる楽しさ」をライトノベル的(=物語的リアリティ重視)に表現した結果が、あそこまで迷惑な階段部の設定ではないでしょうか。
もちろん、現実的に見ればツッコミどころは山ほどあります。hobo_kingさんは珍走族とたとえていましたが、この連中が実際にいたら本当に迷惑でしょう。作中で中村ちづるが言うことはほぼ正論です。
しかしそれは実際にいたらの話です。物語を読む際に「現実にいたら迷惑だなぁ」というキャラクター・集団はライトノベルにも多々ありますが、物語として楽しむ分には問題が無いのです


このようにそもそもの評価ポイントが違ったことが、強い不快感の原因なのではないかと思います。
高評価だった感想とはそもそも評価基準が違うため、結果にも大きな違いが出たのではないかと考えます。
個人的には読み方で損をしていて「もったいないなぁ」と思いますが、合う合わないの問題はどうしようもないでしょう。
2巻以降も私は楽しく読めていますが、hobo_kingさんにはどこまでいっても合わないかもしれません。
最後にざっと見つかった範囲での感想リンクを並べて、結びとしたいと思います。


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参考:2006年上半期ライトノベルサイト杯結果ページ(「学校の階段」1巻は5票)