平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

作品別「死ぬ/死なない/生き返る」物語の分類例

死ななかったり生き返ることに「キャラクター」であることの特性がある
(以下、各作品の軽度なネタバレがあるのでご注意下さい)

 次の作品は、上のエントリーの表ではどこに分類されるでしょうか。
主人公が最初から死んでいる「灼眼のシャナ
主人公が長らく死んでいた「まぶらほ」(短編)
主人公が繰り返しコミカルに殺され、生き返り続ける「撲殺天使ドクロちゃん
主人公が繰り返しシリアスに殺され、リセットされる「ALL YOU NEED IS KILL
主人公が事実上不老不死な「蟲と眼球とテディベア」

 もう1作付け加えておきましょう。
片方では人が沢山死んでいるけど、もう片方では死んだはずの人が皆ピンピンしている「ボトルネック


[灼眼のシャナ]
主人公は中途半端な状態なものの、敵役は死ぬ描写あり。
物語も(進みが遅いものの)終わりに向かっている。
よって、「人が死ぬ、終わる物語」であると思います。


補足
あんまり詳しくないですが、「シャナたん」とか「ヘカテーたん」とかは「死なない、終わらない」物語っぽいですね。


[まぶらほ(短編)]
ごめんなさい、未読です・・・
あらすじとか読む限り、死を扱っているけど生き返りもあるので、「死んでも生き返る」タイプのようですね。
長編や外伝との接続が不明なので、終わる/終わらないの判断はできません・・・


[撲殺天使ドクロちゃん]
終わらない物語の典型かと思います。や、商業的な理由で突然終わるのは別ですが。
死ぬのが主人公のみ、しかも確実に生き返るので、「死なない」あるいは「死んでも生き返る」かと思います。
100%生き返るのを「死なない」とみなすかどうか、くらいでしょうか。


[ALL YOU NEED IS KILL]
リセットという特殊な要素があるため、単純に「死んだらそれまで=人が死ぬ物語」とは言いにくいですね。
主人公の環境のみで判断するなら「死んでも生き返る」ですし、周囲の人間も含めるなら「人が死ぬ」かと思います。
そしてもちろん、この物語は終わる物語ですね。
「終わらない物語を終わらせる物語」とも言えます。


[蟲と眼球とテディベア]
あー・・・
この作品や不死者とか吸血鬼が出てくる作品は判断に困りますねぇ。
死ぬ/死なない/生き返るという全ての分類に解釈が可能ですが、大抵の作品に「完全な消滅」というジョーカーがあるので、「死ぬ物語」でいいんじゃないかと思います。
この作品だと殺菌消毒がそれにあたるかなー、と。


[ボトルネック]
両方の要素を一つの物語として解釈し「人が死ぬ物語」となるかと思います。


こんなところでしょうか。
ちなみに「構造的に人死にが無い話」というのは、いわゆるベタな学園ハーレムものなどです。
そもそも人が死ぬ必要が無い物語、というのも「人が死なない物語」に含むと考えたのですが、
例えとして出すと判りにくいと思ったのでした。