携帯端末向けライトノベルについてまとめてみる
電撃文庫も携帯端末向けの電子書籍サービスに正式参入したのを受けて、現状をまとめてみます。
角川の恐ろしいシェア「ちょく読み」
まずは角川モバイルの運営する「ちょく読み」
作品単位の課金。平均300円程度。
参加レーベルは以下のとおり
参加レーベル
角川スニーカー文庫/角川ビーンズ文庫/角川ルビー文庫/角川文庫/富士見ファンタジア文庫/富士見ミステリー文庫/電撃文庫/ファミ通 文庫
これまで電撃文庫はHHOとかソリッドファイターが立ち読みできるという妙なラインナップでしたが、
来月からはキノとしにがみという短編中心の読みやすい作品で本格参入するようです。
スニーカーは売れ筋であるハルヒが配信作に入ってないので察してあげるべきか。
ファミ通はだいたい売れ筋を押さえているものの、ちと小粒な印象。
んで、意外なことに富士見ファンタジアはかなり優秀。新旧取り混ぜてバランス良くラインナップに揃えてます。
富士見ミステリーもかなりバランスがいいので、ことこの分野では富士見コンビに軍配が上がるかも。
角川の対抗馬か「最強☆読書生活」
次いで、パナソニックシステムソリューションの「最強☆読書生活」
月額315円/525円(一定額を超えた場合は従量課金)
ラインナップはこんな感じ
朝日新聞社、河出書房新社、グーテンベルク21、講談社、サンマーク出版、JIVE、スピリットプラス、大和書房、中央公論新社、バジリコ、PHP研究所、二見書房、メディアファクトリー、メディアライツ 他
・・・ライトノベルはオマケみたいなもんですかね。
講談社あたりが今後の有望株?
ちなみに、HJ文庫はここと提携予定らしい。
その他、新規参入レーベル動向など
GA文庫のソフトバンクは電子書籍ダウンロードはあるものの、携帯向けは未開拓。
SD文庫の集英社も、ライトノベル方面では展開を行っていない。
小学館はそもそも未参入なのでなんとも。
コミックや一般書籍は携帯端末向けコンテンツがあるものの、ライトノベル方面はまだこれからのようです。
現状まとめと今後の予想
いまのところは囲ったレーベルの関係上「ちょく読み」が大幅リードかな。
グループ内部の壁を越えてどれだけラインナップを揃えられるかに注目。
「最強☆読書生活」は対角川連合として機能するのだろうか。GA文庫・講談社ノベルスなどを取り込めれば充分に勝負になる。
正直なところ、電撃文庫はドラマCDやDS電撃文庫を使ってメディア展開を行うと見ていたので、今回の参入発表は以外でした。
こうやってコンテンツの充実しているということは、携帯端末向けサービスが市場として有望なのかもしれません。
ラインナップとしては、短編に実績のある富士見が充実しているのに納得。
電撃文庫も主力級の作品を投入予定なので、この二つのレーベルが争うことになるのかも。
残念ながら私の端末は大抵のサービス未対応で、内容面は比較できませんが、今後の動向に注目したいと思います。