ライトノベル各レーベルのノベライズ割合(SSMGの人の日記)
ノベライズに関する考察から、少し違う考察を試みます。
さて、上記リンクなどや本屋さんの棚揃えで実感できると思いますが、ファミ通文庫はノベライズが強いです。
丁度今は「春のノベライズフェア」もやってるようです(書店員さん詳報願います!)
代表的なのは
「ファイナルファンタジー11」シリーズ
「テイルズ」シリーズ
「メモリーズオフ」シリーズ
「モンスターハンター」シリーズ
ちょっとマニアックにいくと
「アイドルマスター」シリーズ
「Peace@Pieces」
「月姫」シリーズ(アンソロジー)
「夜が来る!」
などがあります。
基本戦略にノベライズがあることは間違いないといっていいでしょう。
テイルズシリーズなど、公式サイトの既刊紹介に特設ページがあるほどの気合の入れようです。
傾向としては、家庭用ゲーム・アニメなどをベテラン作家に任せており、
いわゆるギャルゲ・エロゲ系はライター中心のラインナップです。
また、「オリジナルストーリー」や「原作絵師起用」などの仕掛けも充実させています。
ご存知の通り、ファミ通文庫のバックはエンターブレインです。
エンターブレインは「ゲーム雑誌」業界の横綱であるファミ通という雑誌を持っています。
電撃文庫はまぁ角川と言っていいでしょう。雑誌だと電撃○○系ですね。
面白いことに、ことノベライズに関しては「小説」より「ゲーム雑誌」の力関係が反映されるということが考えられます。
おそらくですが「コンテンツの小説化権」の取り合いにおいて、電撃はファミ通に劣るのではないでしょうか。無論、SDやMFは推して知るべし、です。
ライトノベル界隈では電撃文庫が頭一つ抜けているという見方には私も賛成ですが、
ことノベライズに限るならファミ通文庫も独自の牙城を打ち立てているとはいえないでしょうか。
以上が、ライトノベルにおけるノベライズ作品を語る上での、序論になればいいかな、と思います。
昔の角川文庫の頃のノベライズとか、ネタはまだありそうですがひとまずここまでとします。