感想
フルメタル・パニック! 悩んでられない八方塞がり? (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 賀東招二,四季童子
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2005/07/16
- メディア: 文庫
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ようやく買えた短編集第8巻。でも実は数字カウントの無い短編集があったので9冊目。
ともあれ、私が実家にいた頃から続く長期シリーズで、かつ高い人気を維持している賀東招二氏の最新作。アニメの放映開始に合わせて発売は戦略として流石。
このシリーズの短編は、キャラの特長さえ覚えれば楽しめるので、割と新規読者にもお勧めだったり。
以下、かなり信者的苦言を含むため隔離。こちらもネタバレは無しです。
さて、まず読後感想を一言で。
「やっぱ面白いですわ」
単純なバカ話だったり、ヒロインのちょっとした内面葛藤を描いたり、それがまたツボにハマる。小ネタも多く、楽しませてくれます。
今回、富士見で活躍中の某作家に言及したところは爆笑でした。まぁ、元ネタわからないとさっぱりですけれど。
いやはや、ことごとく私の趣味に合うんですな。好きな作家筆頭なのは伊達じゃないです。
その上で・・・苦言。
いくら短編集とはいえ、今回は薄すぎでしょう。収録作品も相当古いです。
フルメタシリーズで唯一嫌いなところ、それは単行本発行のペース配分です。
全体的に、出し惜しみをしているように感じることがあります。
確か2chのラノベ板に、発表済み且つ単行本未収録作品の一覧があり、それなりの数が溜まっていたはず。
更に、今回は書き下ろしの1本も無いという有様。昨年の「音程は哀しく、射程は遠く」の再現です。あの時は書き下ろしの設定資料でお茶を濁した感じがまた微妙で・・・ orz
様々な事情があることは伺えますが、商売っ気がキツ過ぎるように感じることも多いです。
今回のあとがきの末文が「かなめのハリセンがうなります」なので、次も短編集のようですし・・・
追記修正:コメント欄にもあるように、末文と次回作は関係ありません。適当なことをさも事実のように語るのはやめましょう orz
(「宗介と地獄に付き合ってもらいます」というパターンもあり、使い分けているように見える)
昨日言ったように、アニメ放映の終わりまでにもう1冊短編集で稼ぐことは有り得るに思えます。
ウダウダいわずにドラマガ連載を追えばいいのですが、長編を一気に読む楽しみ方に慣れている身には抵抗も強いです。
遅筆というわけでもなく、適度に作品は発表されるのに、単行本は1年1冊あるかないかというのは正直辛いです。
そうやって待ちに待って出た長編に限って凄く面白いのだから困ります。
要するに何が言いたいのかというと「商売っ気も程々にお願いします」ってとこでしょうか。
あー、アニメのせいで変な刺激受けてるなぁ・・・