平和の温故知新@はてな

ライトノベル関連のニュース、感想、考察などを書いていました。管理人まさかの転職により2013/04/06を持って更新停止。……のはずが、たまに更新されることも。

感想

絶望系 閉じられた世界 (電撃文庫 1078)

絶望系 閉じられた世界 (電撃文庫 1078)

「衝撃の実験作」と銘打たれた谷川流氏の単発作品。
絵師さんも新しくスカウトしてきた模様。ドラマガで別作品の挿絵やってますね。


さて、どうしましょうねコレ?正直に言うとお勧めしません。
自分で手に取る気になったのなら、あとは自分次第だと思います。
でも、高校生くらいの自分が読もうとしてたら止めさせようとするかも。
谷川氏の作品には、とにかく喋るキャラが複数出てくるのですが、その割合が他シリーズより更に強力です。いわゆる「戯言」が駄目な人は苦痛になるかもしれません。
ちなみに、作中で異様に濃い電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラムネタが出てきます。
カタカナの単語はほぼ全て機体名、あとは攻撃手段についてなのです。(ERL=ビットみたいなもの)
いきなり単語連発してほったらかしにすることで、雰囲気作りに一役買っていそうです。


これ、恐ろしいことに売れてるようです。いま書いてる時点でのBK1ウィークリーランキング文庫系4位。破壊力は「デビル17」、「され竜(主に3巻あたり)」、「砂糖菓子〜」級だと感じました。
個人的な好みでいえば、読んでて楽しい話が好きなので辛いところです。
でも、ある程度毒を含んだものに触れることにも意味はあると思います。いろんな意味で自己責任ですが、興味と勇気があるなら読んでみては如何でしょうか?


(あ、そういえばこれって「ぱんつはいてない」作品に加えれるんじゃないかなぁ?どうでしょう?)


昨年度の中ではおそらくトップクラスの伸びを見せた電撃の新人さん。
今回はデビュー作シリーズ5冊目にして、初の短編集。
最後に収録されている短編のみ、電撃hpで発表済み。もちろん大幅加筆修正アリ。


や、今回も楽しませて貰いました。依然に電撃hpで短編を読んだ時、「この方は短編のほうが向いてるんじゃなかろーか」と思いましたが、期待通りでした。
内容としては、「一方通行(アクセラレータ)編」と「上条冬馬編」の2テーマで短編幾つか、という感じでしょうか。
単発なら、ビリビリ女子高生御坂美琴の話が良い味出してます。全体としては一方通行にスポットが当たる感じ。
上条冬馬は・・・この1冊の中だと、最後の短編が浮いてて残念。時系列的にどうしようもなかったはずですが、全体の構成は少しだけ評価減。
とはいえ、個々のエピソードは少年漫画的「燃え」展開なので、テンション上がりますね。


こちらもbk1ランキングを見るとなんと3位。1位のブギーは別格として、お稲荷様に次ぐ勢いと言うのは凄いです。
先日、ラジオドラマ化できそうな作品として名前を挙げましたが、これはそのうちメディア展開ありそうです。
「設定・既出キャラブン投げ」という微妙な特徴も持っておられますが、基本的にデフォ買いは当面続きそうです。
・・・別シリーズで短編集とか出したら面白そうなんですけどねぇ。


(あ、こっちも「ぱんつはいてない」作品のような・・・ひそかなブーム?というか、その判断基準って何?)