感想
- 作者: 長谷川昌史,Nino
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2005/02
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (65件) を見る
金賞受賞作。イラストは3作品の中でもっとも好み。本文イラストも良かったので満足。
ジャンルはちょっと変わったファンタジー作品というところか。
この小説の意図するところははっきりとあとがきに書かれています。3つ挙げられたうち、2番目に挑んだことは評価できますね。これも時代の流れなのかと色々考えます。ただ、3番目についてはちと弱いんじゃないかなーと思いました。
作中で色々な要素が絡み合うのに、大きく破綻せず1冊に収めています。応募原稿はこれよりさらに短かったのだから凄いです。
ただ、科学的な描写もあるけどファンタジーしてる、というところに違和感もありました。話の展開があんまり自然な成り行きじゃないというか・・・うまく言えません。
思い切り個人的な意見としては、主人公の成長がもうちょっと見たかったなぁ、というところ。
どうやらこちらは続編が出るようです。予想される展開は・・・「○○のまち」ってな具合に舞台がかわるとかだろうか?
全体的に、良く出来ているけどいま一つ、な印象でした。1冊読んだだけでは解りませんけれど。