- 作者: 日経キャラクターズ!
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2004/12/04
- メディア: ムック
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まずは前提条件から。
今回はライターさん、編集さん、作家さんが言及してる内容を捕捉して待っていたこともあり
全体的に贔屓目が入ってると思ってもらっていいかと。
思えばはてなでラノベネタを前面に出してきたのもvol.1がきっかけだったし。
そして、つい先日のこのラノ2004との比較もやむないところ。
また、読みやすさ優先ということで敬称略にしました。
データ集としての価値
vol.1で大まかな概論が済んでいるので、それのジャンル的補足として少女文学総論がある。
これは少女文学について全くわからない立場のものとしてありがたかった。
そして、ここ最近の注目作品に関するランキング・ジャンル別紹介も新規開拓の参考になる。
ランキングについてはまあ妥当なところが並んだ印象。
集計方式の変更によって浮かんだものと実際に動きがあったものの判別がしにくいが、
作品ごとの解説があるので問題ないと思う。
作家志望者への道標
いくつかの企画で、これからラノベを書く相手へのメッセージが目立った。
こういうものは、求められても答える機会がなさそうなのでこの本が助けになればいいなぁと他人事ながらに思う。きっと、創るほうもそういう意図があるのだろうし。
もちろん、作家志望じゃなくても楽しめる。
それぞれの作家のルーツとなった1冊なんかはファンなら気になるところ。
細かい情報の源泉
インタビューや対談の中から新たに発見があったのが私的には楽しかった。
例を挙げると、「成田良悟の今後の予定」「木村航の正体(笑)」「榊一郎が某キネティックノベルに参加する」などなど。成田氏のに関しては初公開情報・・・のはず。
こういうのは上手にファン心理をくすぐられてる気がしつつ、やはり嬉しかったり驚いたり。
趣味丸出しの良かった点
対談でお気に入りは新城カズマ×賀東招二でした。コレだけでレポート書ける。
コラムだと中里融司、雑破業あたりか。本職の方が読みたいテーマで書いてくれた。
コミックはるりあ046がやはり断トツ。解らなかったネタがあって残念。
全体的には、業界の裏側を紹介する企画が面白く感じた。まぁ、当たり前な感想だけど。
角川書店の戦略については、本音と建前の話が長くなるのでこんなもんですかね。