感想

金の瞳の女神―ルーク&レイリア (富士見ミステリー文庫)

アルテナの少女―ルーク&レイリア〈2〉 (富士見ミステリー文庫)

ネフィムの魔海―ルーク&レイリア〈3〉 (富士見ミステリー文庫)

現在、電撃文庫で「9S」シリーズを書いている葉山透氏のデビュー作と続編2冊。
各巻ほぼ独立していて、主人公コンビが事件に巻き込まれる形式。
いまのところ、続編の予定はなさそう。

個人的に頑張って欲しい若手作家さんの一人。読んだきっかけは譲ってもらった「9S」1巻だったかな？
こちらは、富士見ミステリー文庫ということもあり、魔法無しファンタジー世界でのミステリものといったところ。
ただ、本格的なミステリーと呼べるかどうかは微妙。謎解き自体は楽しめました。

勘繰ってしまうと、「萌え狙いではない内容」「最近の流行ではないイラスト」あたりで損をしてるんじゃないでしょうか。
構成なんかは一定水準以上です。文章も丁寧です。
富士見では微妙だったかもしれませんが、確かな実力を感じる初期作品群でした。