徒然考察
今月の電撃文庫の新刊情報を見ていてつらつらと。
まず、公式リンク
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/new/index.php
今月は13作品が発売されました。
そのうち
- シリーズ物=8冊
- 電撃hp連載+新作=5冊
完全に数えたわけではありませんが通常より新作、文庫初登場の作品がやや多めでしょうか。
毎月の刊行ペースを見ると、大体月に10冊くらいはシリーズ物が出ているようです。
んで、更に独断によるジャンルで分類してみると
「学校生活」の描写がある作品が多いことが目に付きます。
明確に異世界である「キノの旅」、既に電撃文庫なのが怪しいくらいの(褒め言葉)「HHO」、
学校要素がまったく無いのはこの二つだけです。
これは学生をターゲットにした販売戦略としては普通のことです。
しかし、同じ月に似たジャンルが集中すると弊害を生む、と推察します。
どんなに面白くても、雰囲気が似た作品をまとめて読むと全体のイメージがぼやけてしまいます。
内容の出来以外の要素で、作品への満足度が減ってしまう可能性があるのではないでしょうか。
また、シリーズとして続く作品の多くが学園ものである点も興味深いです。
学園ものは売れる→売れる作品はシリーズ化する→シリーズ物に同ジャンル多数
という図式を構築するのは少々乱暴でしょうか。
しかし、新人作家がたまたま学園ものを書くことが多い月だと、
これは前述の「新刊の多数が同ジャンル」という現象まで発展します。
様々なジャンルが読めるのが特徴の電撃文庫が、こうした状態になっていることについて
なんとなく不安を感じたのでここに考察という形で残しておきたいと思います。
また、この考察は「イラスト買い」や「シリーズ買い」について除外して書いているので、
実際にはこんなのは杞憂である可能性も確実に存在します。
この長文を書くにあたり、http://moe.livedoor.biz/さんの
こちらの記事http://moe.livedoor.biz/archives/7840102.htmlを参考にしました。
作品の類似点の列挙から、学園ジャンルの突出っぷりに思い至ったので。